本を買った

これは昨日(1/7)の話ですが。
飯を食いに出かけたついでにちょっと古本屋に寄った。
家人が捜し物をしている間、あまり店の奥に入らないようにしよう……と、店の入り口付近をうろうろしていたら……

  • 大江戸仙女暦 石川英輔
  • とっくりのがんばり 輿倉伸司/矢島吉太郎
  • エリゼ宮の食卓 その饗宴と美食外交 西川恵

なる本を見つけた。
いずれも新しい本じゃないのだが、「大江戸仙女暦」は探していた大江戸シリーズのうちのひとつ。あと1冊、「大江戸仙花暦」が見つかれば6冊揃ってコンプリート。楽しんで読もう。
 
「とっくりのがんばり」は、所謂「徳利本」で、貧乏徳利をはじめとする徳利のコレクションと由来の解説本。資料本として興味深し。
徳利を何かで使う機会がいつかあるかもしれない(笑)
 
エリゼ宮の食卓」は96年の書。
そのタイトルにある通り、エリゼ宮(フランス大統領官邸)で饗されたメニューの紹介とその政治的メッセージ、エリゼ宮のスタイルなどを紹介したもの。
大使閣下の料理人西村ミツルかわすみひろし講談社)」の18巻にエリゼ宮をテーマにしたエピソードがあるが、そのタネ本のひとつではないか? と思われるような……。第10章「異なった日仏の「元寇の役」解釈」のところに、大使閣下の料理人に出てくる論旨とほぼ同じものが登場している。(羽田首相に出された料理とその意味)
コミックのほうではフォアグラの種類でそれを説明し、「エリゼ宮の食卓」の該当箇所では饗されたワインの銘柄と料理の組み合わせでそれを指摘している。
この本は96年刊行のものなので、コミックに登場した「ブッシュ(コミックではブッチ)大統領とブレア首相が、ランクの低いワインを出されて口をちょっと付けなかった」というエピソードはもちろん含まれていない(96年当時はクリントン大統領)。
が、「ワインの銘柄で相手を侮蔑する」などの話は登場する。
 
それぞれなかなか面白そうな本である。
ただ、刊行年が古いので入手は難しいかもしれない。一応、2001年版の文庫も出てるようだ。
 

エリゼ宮の食卓―その饗宴と美食外交

エリゼ宮の食卓―その饗宴と美食外交

エリゼ宮の食卓―その饗宴と美食外交 (新潮文庫)

エリゼ宮の食卓―その饗宴と美食外交 (新潮文庫)

とっくりのがんばり―貧乏徳利は呑ん兵衛の味方 (酒文ライブラリー)

とっくりのがんばり―貧乏徳利は呑ん兵衛の味方 (酒文ライブラリー)

大江戸仙女暦 (講談社文庫)

大江戸仙女暦 (講談社文庫)

 
ちなみにこの古書店、店頭の野ざらし(笑)の棚が妙に充実してて、長年探していた「赤々丸」の5巻が、というか全巻が揃っておいてあった。けっこう美本。
あるところにはあるもんだ。