ヘッドギアのインナー

デッキクルー用ヘッドギアのインナーがクリーニングから戻ってきた。
錆びや謎の染み(たぶんインクか何か)は諦めていたが、タールらしき汚れは取れた。
被ってみるとサイズはぴったり。(7-1/2。僕の頭は56cmくらい)
プロテクタはそれなりにへたっているが、多少潮臭いくらいなので、とりあえず家庭用クリーナーで気になるとこだけ拭っておしまい。
 
後はレシーバーの改造なのだが……やはりハンダごてが出てこない。
ぬう……買うか。電子工作用(細かい作業ができる、芯の細い奴)。
とりあえず、レシーバーの元々のスピーカーはモノラルを二分岐して両耳のスピーカーに出力するタイプのようだったので、全部取っ払ってしまった。
これに、100均で買ってきた「携帯プレーヤー用ステレオスピーカー」を分解して取りだしたステレオスピーカー2個をそれぞれ入れることにした。
レシーバーの耳当て部分を見ると、本来はスピーカーはスポンジの中に埋め込まれる感じで固定されていたらしい。が、僕が入手したときにはスポンジは腐って溶けていてほとんど原形を留めていなかったので、それはすべてぬぐい取ってしまい、代わりにこれまた100均で買ってきたご家庭用食器洗いスポンジ(棒状の長いもの)を加工して内材を作ってみた。
食器洗いスポンジの、柔らかい部分とガンコな汚れ用の固い部分の隙間のところにスピーカーが納まるようなポケット切り、そこにスピーカーを挟み込むとうまいこと固定できる。
このスピーカーから出ているリード(元々ハンダ付けされていた部分はできるだけそのまま流用)を、レシーバーの裏側にある1mmくらいの穴から外に引っ張り出しておく。
さらに、またまた100均で買ってきたステレオイヤホンを、イヤホン本体部分(左右とも)でちょん切ってリードを露出させる。ジャック側はそのまま残す。
このイヤホンコードを、レシーバーの内側から1mm穴を通して出してあるリードと結線する(ここにハンダごてが必要なのだが……)。
結線ができたら、スピーカー+スポンジをレシーバーの内殻に押し込み、イヤーパッドをはめて、例の1mm穴をシリコン充填材(バスボンド)で埋めて固定&防水(笑)。
さらに、イヤホンコードをレシーバー外殻側にある蓋(小さな鉄製のワッシャみたいなもの)の外に出してネジで固定するのだが、コードを外に出してからまたまたシリコン充填材で固定。その後、ネジ穴にもシリコン充填材を乗せて、乾燥硬化する前にネジ止め。(オリジナルはそういう順番で防水封印してあった)。
材料は315円(税込)たらずである。
イヤホンコードの露出部分の強度やリードの太さを考えると、100均で売ってるようなミニプラグ用のものではなく、スタンダードプラグのもののほうが丈夫でいいのかもしれないが、高いし。抵抗も大きそうな気がするし。
オリジナルのレシーバーコードはビニール被覆の部分も入れると太さが3〜5mmくらい(固定電話の受話器用コードくらい)あって、頑丈そうでカッコイイんだけど、まあ、そのへんは妥協。
100均のものなら、壊れても修理代が安上がりで済みそうなので、とりあえず当座はこれで凌ぐことにする。
 
ちなみに、入手したヘッドギアは1996年3月製造のもので、カラーはグリーン。空母甲板上で、カタパルトやフックなど、艦載機の離着艦を担当するデッキクルー群の色。離艦射出時にカタパルトの周りでわいわいしたり、着艦時に団扇持って踊ってる人達である。
 
それにしてもハンダごてどこだ……。
 
ちなみに、クリーニング屋に出したインナーの扱い品目は、「帽子」でした。
帽子か……まあ、帽子と言えば帽子かなぁ……。
 
 
PS.酔っぱらって帰宅した家人に「どうだ。凄いだろう!」と自慢したら、「このオタク!」と一笑に付された。ちくしょう。男のロマンを……(つД`)