水筒

最近の衝動買いでおそらく出番待ちになるだろう、と思っていたら案外ほぼ毎日使用されている意外な掘り出し物が、水筒。
もちろんG-Motionで炎天下の河川敷に行ったときに、脱水症状で夏のアスファルトの上のミミズのようになってしまわないために、買ったもの。
所謂、保冷専用のスポーツボトルの類で、熱湯など熱いものや炭酸飲料などには向かないのだが、広口で氷が入れられて、なおかつ飲み口の部分が従来の「蓋を外すとコップになる」タイプではなくて、片手でボタンを押せば蓋がペコンと開いて、ペットボトル状の飲み口部分から中の飲み物が、ごくごくいける奴。
選ぶとき、ストロータイプのものもあったのだが、「暑い→喉渇く→ストローじゃおいつかない→頭にもかぶる→直径大きい方がいい」ということでこれを選ぶ。マグタイプの、ある意味もっとがぶがぶいけるものもあったが、そっちはやっぱり蓋を落としそうだったので却下。
購入したのはTHERMOSの真空断熱スポーツボトル(500ml用)だが、500mlも入る割には図体がスリム。飲み口部分は落として壊したときのために予備パーツも売り出されてるようで、これは近所のオリンピックでも扱っているのを確認(したのでそこで買った)。
保冷機能は申し分なく、朝起き抜けに氷をボトルのふちまで入れて、そこに水(あればミネラルウォーター、なければ水道水(笑))をなみなみいれて、仕事中、汗をかきながら水を飲む。水はときどき補給するが、氷はほぼ夜まで保つ。氷が溶けてしまった後、翌朝になってもなおボトル内の水は井戸水くらいに冷たい。
「きっとG-Motionに乗りに行くときくらいしか使わないかも……」とハラハラしながら悩んで買った(笑)割に、毎日の稼働率が高いので「こりゃ、元を取れたワイ!」と。
 
ちなみにTHERMOS(サーモス)と言えば、真空調理器シャトルシェフが有名な魔法瓶関係の大手。THERMOSというブランドは元々1880年にドイツで考案されたガラスの魔法瓶の技術を元に、1900年初頭にアメリカ、イギリス、カナダなど各国で設立されたTHERMOS会社に端を発する。現在主流の総ステンレス製真空魔法瓶は1978年に日本酵素株式会社という日本のメーカーが世界で初めて開発。以後、日本酵素は各国のTHERMOS各社を傘下におさめて世界最大の真空断熱容器(魔法瓶)メーカーに成長し、現在に至る。なので、今の金属断熱容器メーカーたるTHERMOSは日本企業なのである(笑)
http://www.thermos.jp/history/index.html
 
こうした真空断熱容器はタイガーや象印からも同様のスポーツボトルとして出ているが、両手で飲み物を飲むタイガー/象印のものより、片手で飲めるという選択から結局THERMOSに落ち着いた。その保冷能力を改めて確かめてみて「やっぱTHERMOSはいい仕事してんな」と感心する。
 
そういや、明治41年に初めて日本に紹介された魔法瓶はドイツ製のTHERMOS製品だったらしいが、当時は「驚くべき寒暖瓶」と書かれてあった。「魔法瓶」という名前がいつごろ出てきて、いつごろ一般化したのか。元々どこかの商標だったのか。でも今は「タイガー魔法瓶」とも「象印魔法瓶」とも言うし。「魔法の瓶」というコピーを考えた人は誰か……ご存じの方、いらっしゃいましたらご教示を。
 
THEROMOS 真空断熱スポーツボトル FDQ-500F