祟り実験

夢明さんがここんところお祓いをしないのは、「それをしないことによって本当に祟りが発生するかどうかを確かめるため(意訳)」というような話を訊いたことがある。また、どうせ怪談の仕事をしてるんだから、怪を祓っちゃだめでしょ、というような意味合いもある。
それを踏まえた話。
東京都が都の指定史跡の見直しを考えてる〜っていうお話に飛びついているブロガーさんも多々おられるのではと思う。候補の中に将門さんやお岩さんも入ってるから、ということらしい。
「とんでもない。由々しき話だ。無粋だ。ぷんぷん」
ごもっともである。
が、その一方で、今までは「そういう場所だからちゃんとしないと祟るよ」というのを都が保障していた、ということでもあるわけで、その「縛り」を都が取っ払ったら、その後ナニが起きるのかな、というのはちょっと興味深くはある。
史跡指定が取り払われても鎮めが続行される場所もあるだろうし、史跡指定がなくなったのをいいことにあっという間に禁忌を外してしまうところもあるかもしれない。
もし、それで何かが起きたら、「やっぱり祟りはあるんだねぇ」ということの証明に繋がる。
祟りがあったとしても、もちろん科学的証明なんかできないから史跡指定は元には戻らないんだけれども、ヨノナカの怖いモノ好きの方々的には「お役所(の史跡指定)が守ってきた祟りの禁忌」が、本当に破られて本当に祟られるかどうかがワクテカものの興味の対象になるんじゃないかなー、と思っていたのだが、そこまで不謹慎な人はいないんだろうか(^^;)
 
ちなみに田宮稲荷も首塚も、僕が杳として近づけない場所である。
取材で行けと言われたって、絶対に嫌だ。