GX35搭載機

G-Motion04からデフォルトのエンジンTG43を下ろして、ホンダの芝刈り機用4ストエンジンGX35(35cc)を積んだ人がいる。
なんか、360度どの方向に傾けてもエンジンが止まらないという凄いエンジンらしい。さすがホンダである。
また、2ストのTG43、TL43、E-TON、SIBAURA M57などと違って、4ストなので音が静か。しかも分離給油なので、燃料補給は混合燃料を作らずにガソリンを直に補給できる(もちろん4スト用オイルは別途補給だが、結構保つらしい)。
先日、壊れたチェーンを見せびらかしにベルトドライブ化の相談にムラクシに伺った折に換装済みのを拝見してからずっと気になっていた。
 
ただ、なんやかんや言っても4ストだし、しかも35ccだ。41.5ccだけどトルクが暴れ馬のE-TONは言うまでもなく、曲がりなりにも2ストのTG43に比べれば劣るだろう、と思っていた。35ccだし。
で、試乗させていただいた。
 

  1. ベルトドライブ+GX35搭載機(1)
  2. チェーンドライブ+E-TON搭載機(2)
  3. ベルトドライブ+E-TON搭載機(3)

この3機を比べてみると、絶対に「3→2→1」の順……のようなイメージがあったが、実際には「3→1→2」であった。今回(2)のチェーンドライブE-TONはキャブの設定ができていないとか、ギア比の設定がとか、いろいろ弁明すべき点がないでもなかったが、それにしたって同時発進(だと、E-TONのほうが若干発進トルクは大きい)のあとの並走で、GX35がじわじわとチェーンE-TONを引き離すのは驚いた。
 
ベルトドライブ+E-TON(3)は、さすがに段違いに早かった。
思うに、エンジンが非力(または小排気量)でもベルトドライブ化すればミドル/トップスピードは結構伸びるということのようだ。ベルトドライブは、チェーンに比べて高速時の抵抗が少ないようで、減速時もあまりエンブレが効かないというか、(思えばあれはエンブレじゃなくてチェーン抵抗だったのかもしれないが)惰性でもよく走る。
ベルトドライブ+GX35は結構侮れない。
ベルトドライブ+E-TONもだが、ベルトドライブ+GX35も実燃費が気になるところ。
チェーン+TG43は、満タン(1000ml弱)で21.3kmほど実走行しているが、チェーン抵抗が減った(そして排気量もTG43=42.7ccから、E-TON=41.5ccと僅かに下がっている)ベルトドライブE-TON、さらには35ccのGX35の今後に注目したい。