火事だぁ!

焦げ臭い。
うちの町内(というか、直線で50mないくらいの場所)で火事発生!
消防車10台以上出場!
住宅密集地(しかも長屋仕立ての古い木造が多い。さらに狭い路地が多い)なため、延焼の危険性が高い。
というより。
うちの風上で火事!
向かいの駐車場の隣のアパートの屋根の上が赤く染まって、花火みたいな火の粉がもうもうと上がっている!
風下のうちの目の前まで火の粉が降ってくる勢い。
消防車の放水による水まで降ってくる近さ。
ファミリーマートが燃えてんじゃないか、と駆け寄ってみると、それよりもっとうちに近かった。
今もサイレンが鳴り、消防車の台数が増えている。
見に行って戻ってきたらだいぶ鎮火していた様子だが、あの火の手の上がりっぷりから見て、おそらく全焼に近い。



と、のんびり書いているが、火事はまだ終わっていない。
今、消防庁だか報道だかのヘリが近付いてくる音まで聞こえてきている。
一応、準防火建築(火の粉が飛んできても引火しない)の我が家だが、火の粉が飛んでくるような場所(しかも風上)で火事。
とにかくびっくり。


毎度のことだが、事件のたびに家の中から飛び出してくる野次馬(僕も含む)の多さにもびっくり。
ついでにご近所さんと挨拶&情報交換。



PS.
12時を過ぎて、ダイエット散歩のためコンビニを3軒+スーパーを1軒巡る。
火事が出た家の周囲には、なお消防車が5台近く残っていた(半分は撤収していた)。
真裏で火事が出ているのに慌てず騒がず避難もせず通常営業していたファミマもなかなか。


野次馬がほとんどいなくなった辻に、警官が立っている。
「火元はどこだったんですか?」と聞くと、4丁目と5丁目の間の、新築マンションがこれから建とうとしている空き地の裏手らしい。戸建てかアパートかはわからなかった。
ほとんど野次馬がいなくなっているのに、自販機の周囲に10人ほど人がたむろしている。
「今夜、行くところはあるの?」
「困ったことがあったらここに連絡下さい」
飛び交う慰めの断片。
声を掛けられて呆然としている人は、黄色い毛布を被り湯気の立つ紙コップを抱え込んでいた。
野次馬でいることにいたたまれなくなった僕らは、その場を離れた。


去年くらいにも、その前くらいにも近所で小火が出ている。
狭い路地が多く、古い長屋が多く、年寄りが多い。
そういう街だけに、火の心配は他人事では済まない。
火元見物からの帰り道、五郎窪稲荷のご神木の脇を通りかかる。
考えてみれば、この稲荷神社は火元の真風下。
樹齢百年以上は下らないご神木は落葉の季節で、樹上にも樹下にも枯葉が充ち満ちている。
あの舞い上がる火の粉がここまで飛んできていたら、うちもその向かいの新築マンションも他人事では済まなかったはずだ。


返す返すも、鎮火して良かった。