怖いゲーム2種

それはそれとして、12/8発売の「SIMPLE2000シリーズ Vol.92 THE 呪いのゲーム」に興味があります。
ゲームの内容そのものはよく知らないんですが(ノベルゲームらしいですね)、今年6月、「超」怖い話The Movie公開直後に奇しくも亡くなった、故・林明日香さんの最終的な遺作になるそうです。(生前に収録されたもののうち、最後発の作品がコレらしいです)
さすがにそのことはパッケージにも広告にも一言も触れていませんし、触れるに触れられないと思いますが、怪談屋や怪談ジャンキーな方々は「もしや」「まさか」を期待してしまう方も多いのではないでしょうか。
呪怨は、「ストーリーや出演者ではなく、撮影された場所が主人公なのだ。だから気に掛かるのだ」というのと同じように、このゲームは「因縁・曰く」が揃っている点が何より気に掛かります。
その意味で、「The呪いのゲーム」はゲームそのものが「怪談的何か」を期待させるアイテムとして成立してしまっています。


その翌月にリリースされる「SIMPLE2000シリーズ Vol.95 THE ゾンビV.S.救急車」も気になります。
こっちは、怪談じゃなくてホラー。しかもアクションRPG(笑)。
でも、これこそ「ホラー」。ゾンビがドカンとくるのは「ガツンとくるおっかなさ」であって、怪談にあるような「染みこむような厭さを伴う恐怖」とはまったく異質なものですね。(先だってハリウッド版「呪怨」を見る機会に恵まれたのですが、「怪談」だった初期作と比べて、ハリウッド版呪怨は「ホラー」になってたなあ、と思いました)
怪談とホラーはどちらも「恐怖」を主題にしていますが、怪談とホラーの恐怖の違い、温度差がどこにあるかというのはなかなか門外漢の人には伝わりにくいものです。しかし、The呪いのゲームとTheゾンビv.s.救急車という異質な恐怖を、同一メーカーが連続して(しかも季節はずれに)リリースするというのは、実に興味深いと思います。
D3Pは点数も多いけど、いろいろな意味でホントに衝撃作を持ってくるなあ(^^;)


妖弄記も書かせてもらったことだし、「ください」って言ったらくれないかなぁ(笑)