Y字ドライバ

先日より懸念のDSのAボタンねばねば問題だが、ようやくY字ドライバを手に入れたのでDSを分解してみた。これでもうメーカー保証ない。
さて。
DSは背面から分解するようになっている。
背面下側に計7箇所(うち3箇所はすぐに見えるところ。1箇所はアドバンスのスロットの所、1箇所はストラップ穴、2箇所はバッテリーの下にある)のY字ネジ。
わかりやすいバッテリーのフタは、プラスネジで止められているが、100円ショップの精密ドライバごときでは入らない! 仕方ないので、ここは精密ドライバの一番小さいマイナスドライバで外す。
他の5箇所を外し、バッテリーの下に隠れていたY字2箇所も外すと、背面の筐体が外れて基盤が剥き出しになる。
基盤はバッテリーのフタと同じ精密プラスネジ×4箇所で止められている。何しろ基盤の上なので、うっかりすべって基盤に傷を付けたらアウト。慎重に緩める。(割と固い)
基盤を固定するネジを外すと、基盤がヒンジ側に向かって持ち上げられる。(ヒンジ側は、フタ側に付いている上ディスプレイと基盤を繋ぐラインがあるため。これを傷つけないよう、そっと持ち上げる)
この時点で下ディスプレイも一緒に外れる。下ディスプレイは固定されているわけではなく、基盤と筐体の間に挟まっているだけだということがわかる。
このとき、注意しないとLボタンRボタンが外れてしまう(外れました)。
このボタンはそれぞれスプリングが入っているので、どこかにすっとばさないよう注意(飛びませんでした)。外れると戻すのにちとコツが要るので。
さて、基盤を持ち上げると背面の表側の筐体(ボタンの裏側)が露出する。
基盤をガードしているラバーは、「スイッチ+十字ボタン」「スタート+セレクト+A+B+X+Y」の2枚。今回はAボタンがねばねばなので、「スタート+セレクト+A+B+X+Y」側だけを外す。
ラバーの下にさらにそれぞれ独立した固いプラスティック製のボタンチップ。ラバーとボタンチップはネジ止めなどはされていない(これも基盤で押さえ付けられてただけ)。
ラバーはボタンチップの隙間から今回のように液体が入り込んだときに基盤をガードする……というのは主目的ではなく、ボタンチップが押し込まれたときにこれを押し戻すスプリング代わりになっているようだ。形状から言って、雀の涙程度の防水機能も考えられているようだが。やはり、お子さんの利用が念頭にあるせいなのか、全体にシンプルな構造&乱暴な扱いに備えるようになっているところが任天堂らしい。(基盤の内側を見ると非常にシンプルで整理された配列になっていて、ジャンパの類はほとんどない(ないわけではない(笑))。筐体と基盤の間にはほんのコンマ何ミリかではあるが、空隙が作られている。これは、「角から落とした」なんて衝撃に耐えるためだろうか?(考えすぎか?)
さて、ボタンチップと背面上側が接するところが粘ついている。ここに日本酒こぼしたんだよなあ_| ̄|○
ここまで分解したところで、手元に綿棒がないことに気づく_| ̄|○ il||li
仕方ないので、爪楊枝に千切ったティッシュを巻き付けたものを急造、なんとかねばつきを拭き取る。水ならともかく、糖分を含んだ液体(酒の他、コーラ、ジュースもヤバイだろう)だと、残った糖分がこのようにねばつきを起こす。次からは、「飲みながら片手に猪口を持たない」と誓う。(飲みながら遊ぶことは辞めない)
ここから外れたLRボタンを取り付け、基盤を付け、背面裏側の筐体を付け(このとき、バッテリーに隠れるネジを最優先で付ける)、バッテリーを入れ、バッテリーのフタを閉じてプラスネジを締め、ネジが余っていないことを確認して電源オン。
これだけの作業におよそ30分掛かった(途中、LRボタンがうまく入らなくて5分)。
これだけの時間バッテリーを外していると設定・時計などは初期化されてしまうので、購入直後の初期設定と同じ作業が必要。
おいでよ どうぶつの森」をプレイ中は、保存終了時と再開時に時計がずれていると、手元に持っている果物などが腐ってしまう場合があるらしい。手元の果物は売っぱらってから分解を始めるか、諦めるか、拾わずにそのへんの地面においとくかしたほうがいいかもしれない。


ところで、やしのみが流れ着いてたので埋めたら、椰子が生えてきた。海岸線にパームラインを作るぞ!
また、「ししょー」に弟子入りしたら、リアクションを覚えた。
「ちょっと飽きた……かな?」と思わせた頃に何かしらイベントを仕掛けてくるあたり、GC版の教訓はちゃんとフィードバックされているようだ。これまたさすがだ。
おいでよ どうぶつの森」はWi-Fi通信対応ソフト第一弾のうちの1本なのだが、このソフトの中にDSを使ったMMORPGに必要なノウハウがほとんど入っている気がする。足りないのは、「凶悪な敵」と「世界を救うストーリー」と「パチンコと斧以外の武器」くらいのものか。しかし、サバイバルキッズと言い、ぶつ森と言い、UOと言い……毎日がルーチンになってくると、ついつい釣りしかすることがなくなるというゲームのなんと多いことか。ぶつ森は「果物収穫」「虫採り」などのハンティング(笑)や、「パシリ」などのミニイベントもあるといえばあるが……。Wi-Fi通信の「おでかけ」「おまねき」がなかったら、逆にスローライフ過ぎて辛かったかもしれんなあ。このゲーム。(GC版のときは、メモリ買わないと他の村に行けなかったからなあ)


そういえば、GCではゲームボーイアドバンスGCに接続すると、カッパ(ぶつ森DSでは最初に村に引っ越してくるときに乗ってきたタクシーの運転手)の渡し船で、船頭舟歌を聞きながら「離れ小島」に行ける、というオマケ機能があった。離れ小島に行ってる間、GBAでもぶつ森が遊べる(できることはささやか)。GBAのスイッチを切るとGBA内のゲームデータは消えてしまうのだが。あれはあれでおもしろかったんだけど、DSのぶつ森を、GCぶつ森と連動させることもできる――くらいの裏技とかはないんだろうか?