HDD

「超」怖い話とアクシデントは切っても切れない関係にある。
何年か前、勁文社「超」怖い話の編集作業中、というか編集作業完了直前にHDDが吹き飛んだことがある。いや、違うな。HDDが吹き飛んだどころか起動もしなくなったのだった。確か、Gateway2000 P5-120。僕の初めてのDOS/Vマシンであった。
何しろ原因をじっくり解明するゆとりもなく、「とにかく今すぐ動く作業マシン」が急遽必要に。この頃には組版こそ版下屋さんに作成出力して貰っていたものの、すでに流し込むデータは手書きではなくてデータファイルを自前で編集する段階にあったので、処理能力のある作業機は必須であった。(何しろ昔の話なので、文庫1冊分の単語置換などには、それなりに処理の早いマシンでないと一向にはかどらなかった。今では考えられないけど、入力単語の変換速度より人間の知覚速度の方が早くて、変換待ちでイライラしてたことすらある(笑))
そのときは、予備のノートPCからネットに繋いで、「緊急の事情で急遽必要! 金は振り込んだ! とにかく早く!」とコメントして通販サイトから送ってもらった。
土曜の夕方に注文出して振り込み処理して、日曜の昼に現物が到着した。確か注文から到着まで19時間くらい。土曜ということを考えれば振り込み確認は間に合わなかったのではないかと思うが、当日のうちに発送してくれたのだと思う。そのときの通販サイトは今も営業しているが、パソコントラブル人生(厭な人生だ)の中でも強く記憶に残っている。頭が下がるとか上がらないとかどころではなく、「超」怖い話はこういう奇蹟のようなサイトにも支えられているのだなあ、と。


で、なんでそんな昔話を書いているのかというと。
晦日からPC周りで「もがー」という厭な音が聞こえてくるようになったためである。
ファン周辺ではないようなので、もしかしたらそろそろHDDが限界に来てる可能性がある。
そうだとすると、ひっじょーにやばい。
この仕事の日程が詰まってる時期にPCが飛んだら、作業上の遅れだけでは済まない。
ノートPC、USBメモリ、ネットワーク内にあるHDDレコーダーなどに作業途中のデータのバックアップは取っているが、それとて復旧させるとなったらタダでは済まない。
入校前のリスクは避けたいけど、完壊前に交換したほうがよいかも。


というわけで、HDD買いに行ってきます。
新年初買い物はコレかー。とほー。