急募
僕の仕事はといえば怪談……ばっかりというわけではなく(笑)、雑誌準連載(怪談)、雑誌記事(怪談)、雑誌(怪談ではない)のコラム連載、フリーペーパーのコラム連載、○○○の○○○○、文庫執筆(でも怪談)などなど……なんか怪談ばっかりだな。
まあ、いろいろある。細かい仕事が多いので、なんだかいつも仕事しているしいつも原稿、締め切りと騒いでいる割に、大きな稼ぎにならない。貧乏暇なしである。
この仕事の中に、「クチイレ屋」というか「仕事を右から左に回す仕事」というのがある。
こういう仕事を20年*1以上もやってるといろいろなツテ、コネというのができてくるわけで、「○○○できませんか」「○○○やりませんか」「○○○探してるんですが」という話がよく舞い込んでくる。大変ありがたいのだが、僕の才能のキャパを超えている仕事や、僕のスケジュールのキャパを超える仕事がときどき混じっていて(^^;)、その折々に他のライターさんや作家さん、絵描きさん、デザイナーさんなどに声を掛けて仕事を回している。これも一種のワークシェアリングと(言わん)。
そんな折、また変な仕事の依頼がきた。
「漫画家急募」
――はい?
「だから漫画家急募です」
――はあ。
詳細は伏せるが、とにかく漫画家急募らしい。
条件はかなりいい。
相当まとまった仕事になる。
世の中に漫画家さんなんかいっぱいいるのに、急募。
まだ受付中なので興味のある漫画家さん(ただし商業誌経験者に限る)はご連絡を。
いろんな仕事があるもんだな、といつも感心している。
仕事というものは選びさえしなければなんでもあるなあ、とも。
僕は世間的には怪談屋である。
が、怪談ではないなんだか変な仕事を山とこなすことで、なんとか食い凌いでいる。
自主性の発揮できる作家仕事よりも、オーダーをこなす仕事の方が遙かに多く、またそのオーダーも毎回違う。このあたり、作家=芸術家、オーダーこなし=職人であるわけで、自分はつくづく芸術家でなくて職人なんだなあ、と思う。
こういう奇妙な仕事は往々にして大変で、ノウハウがなくてルーチンが確立していなくて煩雑で面倒でぼやきばかりが口をつく。が、その大変が楽しかったりもする。大変なだけに達成感がある。クライアントのオーダーに振り回されつつも、それを乗りこなすおもしろさとか。マゾですか。
この商売、つくづく「文化祭の前夜祭が好きな人」、ビューティフル・ドリーマーでないと続かないよなあ、と思う次第。
●業務連絡。
大野君、双見君は連絡よこすように。
*1:実はキャリア長いんです。