小粒で箸休め

10話に1回くらい休憩入れないと目と手がきついです(´・ω・`)
さて、コメント講評を追っていて気付いたことなどを。


なんというか、初期は「大作過ぎる(文章量が)」が嫌われてるんだけど、短い話が出てくると今度は「小粒過ぎる(長さが、または怪異が)」という理由で嫌われ始める。
長さが大作というわけではなくて、怪異に「大物」を求めるようになる。これはまさに「短期間にジャンキーになってしまった」結果だと思う。
しかし、その中で気になった意見。
「超」怖い話にあったとしても箸休め扱い」
「短すぎる、小粒すぎる」
「一冊の中にあったらいいかもしれないけど、単体ではちょっと」
などなど。
これを理由にマイナス点付けてる人も結構いる模様だった。


うーん。
「超」怖い話の箸休め怪談担当(笑)としては辛い話だわ(´・ω・`)
短い怪談っていうのは、「超」怖い話では【新「超」怖い話8】あたりから夢明さんが始めたスタイルだが、あれはあれで加減が難しい。削れるところをギリギリまで削って、なおかつ怪談を成立させなければならない。
以前、似たような話を作家さんとしたことがあるのだが、「字数にゆとりがある小説」と「字数がきっちり決められてるコピー(見出しやキャッチコピーなど)」だと、コピーを書くほうが断然難しい。決められた字数、しかもそれは多くの場合はやたらと短いにもかかわらず、その中に納まりなおかつインパクトのある文章を作らなければならない。広告や雑誌をやってる人はだいたいそれでへとへとになって、類語辞典を首っ引きしたりする(笑)。
つまりは、極論すると「ぞろぞろ長く書く」のは楽で、「それをダイエットして、なおかつ骨格を失わせない」というのは、ほんとに難しいのである。
その意味では、一頁怪談というのは技術的にはいちばん難易度が高い部類に入るんじゃないかと思う。
でも、その割に努力が報われない(笑)
どんなにちっちゃく削ろうが、取材にかかる手間は大作と変わらないうえに、読むのはあっという間。不親切きわまりない、ある意味では理想的な怪談のスタイルを持っていても、あまり高い評価は得られない。しかも、ページ数が少ないので、書いてもページが埋まらない(^^;)
そういう難しいものでもあるんで、「粒がちいせえ」「話が短い」と切り捨てんでいただきたいものである。


超-1は講評のひとつに至るまでいろいろ考え込ませてくれるなあ(つД`)
これで集計の手間と期限がなきゃねぇ(笑)