作品集の進み具合

現在、機械校正が全体の半分強くらい終わったところ。
まず、全部の作品を校正用のソフトでざっと修正しつつ、ドキュメントトーカに音読してもらって、耳と目で確認しつつ整形していく。
校正用のソフトは、生真面目だがうっかり屋さんで、案外いろいろなことを見落としてくれるorz
ので、あくまで「ざっとしたチェック」にのみ使う。

この後、個々の作品単位での整形が終わったら、台割(目次のようなもの)を作成、収録順に並べ替える。
この段階でそれまで作品ごとにばらばらだったファイルが、本文全体で1個の繋がったファイルになる。

で、一個のファイルにしてしまってから、改めて表記統一(全体統一)と、二度目の推敲に入る。
二度目の推敲の後、機械校正ではなくて小人さん校正(笑)というか、人海戦術的校正に入る。これは「超」怖い話の進行なんかでもおなじみのもので、「できるだけ初めてその原稿を読む人」に、初見初読で校正をしてもらう、というもの。
この時点までに僕は「げー、はくほど」というほど原稿を読み返しているので、逆に却って細かいミスや堂々としすぎていて気付かないミスを見落としやすくなっている。
そのため、「なんでこれに気付かないの?」という手厳しいチェックを入れてもらうべく、口うるさくて重箱の隅をつつく要員が待ちかまえているわけだ。

この重箱の隅校正が済んだところで、疑問点を改めて解決。
それを再反映したものを再び整理推敲して、ようやく初校ゲラにたどり着く。
この初校ゲラが「著者校」になるわけだ。

今回の作品集では、収録予定のランカーはすべからく「著者」なので、この著者校も見て頂くことになっている。たくさん載る人は、そんだけチェックするのも大変だろうと思う(^^;)

こうして著者校から戻ってきたものを「ゲラ戻し」という。
ゲラ戻しで新たに発見された誤字(アカ)を反映したり、改めて最終調整が入ったりして、初校に次ぐ「再校」が出る。
再校以降は著者チェックはなく、ほとんどが「ぶつぶつと呪詛を呟きながら編集者がチェックする」という行程に突入する。
ここで、編集者と監修者が呪いの呪文を唱えあいながら直したものを仕上げて「校了」となる。校了は「投了」にも似て(深い)いて、「編集者はもうこれ以上直しませんよ」というのが校了
その後、そのデータは印刷所にドナドナと回され、編集者による面付け確認があって、あとは店頭に並ぶのを待つばかり、となる。(本来は見本が先に出る)


現在、まだまだまだまだ頭のほうで手こずってるところ。
8月上旬には著者校を……と言ってましたが、嘘です(´・ω・`) やっぱり中旬以降になりそうです。


もうちょっと待っててね、ということでひとつ。