靖国神社参拝

総理は車で公邸を出て靖国神社へ。
モーニング姿で本殿に昇殿し、一礼のみ(二礼二拍手一礼の神道式ではない略式での拝礼)、玉串料ではなく献花料3万円を私費で支払い、公邸に戻った。
本殿に昇殿しての参拝は、警備上の混乱と負担を軽減するのが特に大きな理由の様子。


さて。
朝からテレ東以外の各局はヘリ飛ばしまくり、音声ナビでもそこまでやらない、というくらいの緻密な中継ぶり。
その後、総理会見があったが、NHK以外の民放各社は、会見を最後まで中継せず。(後でNNNは全部をネットには公開した様子)
ということで、その動画映像と、動画から書き起こされた総理会見コメント(テキスト)はこちら。

動画映像(NNN)
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn/20060815/20060815-00000038-nnn-pol.html
会見全文(テキスト)
http://yasz.hp.infoseek.co.jp/log2/20060815comments.htm


議会内閣制民主主義の国で、選挙で支持選出された政府首班の発言としては極めて健全であり、手順にも問題がないと言っていいと思う。
小泉総理については「説明責任を果たしていない」という指摘がしばしばされてきたが、説明はきちんとされているわけで、それを放映しない、または超訳して意味を変えてしまうといったことをしているのが誰だったのかについて、いつでも検証できるというのは素晴らしいことだと思う。

まずは一次情報をよく見て、その上で自分の意見を持つ習慣は、今後ますます重要になるのかも。テレビ、新聞、週刊誌の要約はあくまで加工済み二次情報なのであって、それにそのまま乗っかることの危うさというのは、こういうところに現れてくるのだなあ、と。


しかし、自民党改革、官邸改革(総理権限の強化と外交権限の強化)、郵政民営化の実現、国債30兆枠の実現、靖国神社8/15参拝の実現。
それを踏まえての、来月の「任期満了に基づく勇退」。
戦後、様々な政治家が総理の座に就き、様々な公約と政策を掲げてきたけど、そのほとんどすべてを任期中に実現し、しかも長期政権を乗り切り、任期満了で勇退。退陣でも辞職でもなく、勇退ですよ。勇退
こりゃ、次に総理やる人は常に小泉総理と比較されて大変だろうなと思うけれども、それにしても。
「政治家は、それも総理大臣というものは、ブレない。意見を変えない。そして、国民との約束を守るものだ」という基本的なことを、きちんと行動で示す。

当たり前であることが希有になってしまった現代において、これほどまでに希有な総理大臣の任期も、あと一ヶ月少々かと思うと……。


たぶん、最後の豪運は「9月上旬誕生予定の秋篠宮殿下の第三子は男子」になるだろう、と予言しておきたい。
なんとなくそんな気がする。