なんか腑に落ちない

国旗掲揚時、都教委の教職員への起立強制は違憲…地裁判決(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060921it09.htm?from=top

要するにこういうことだ。
「国旗国歌へ敬意を払う人間になるような教育は施さなければならない*1
「教師はその教育を生徒に行う職務と義務を負う」
「生徒は教師の指導に基づき、国旗国歌への敬意を払うよう教育されなければならない」
しかし、生徒にそうした指導を行う教師自身は、自分の良心と思想の自由に基づき、国旗国歌に敬意を表さないという態度を取っても許される


うーん。
「おまえらはきちんとしなければならないが、俺はやらない。だがおまえらはやれ」
ということか。
これで生徒に対して教師の指導力や説得力を維持できるものなんだろうか?

国旗国歌については、オリンピックやサッカーなどスポーツの国際大会で、君が代を歌えない選手というのが出てきたりしている。先進国から途上国に至るまで、国旗と国家というのは「自国の歴史と自主独立と結束の証し」として大変大切にされるものなのだが、日本は「ナショナリズムへの拒否感」からか、その象徴としての日章旗君が代を大いに嫌う教育者も多いらしい。
僕が義務教育や高校教育を受けた60〜80年代初頭はどうだったかというと、別にフツーに国旗も掲揚してたし君が代も歌ってたけどなあ。朝礼で国旗掲揚とかやってて、あれやってみたくて仕方なかったりしたしなあ。*2

*1:国旗国歌に敬意を払うというのは、万国共通のエチケット。他国の国旗国歌に対して愚鈍な態度を取ることで、相手国を愚弄するようなことになってしまわないように、という国際交流の第一歩として。

*2:旗の掲揚と扱いは、その後ボーイスカウトなんかで