今日、とても良いことをしました

夢明さんから切羽詰まった電話アリ。
「もしもし、夢明です。ちょっといぃ〜?」
なんというか、すんごく悲壮な感じの声。
なになに、どーしたんですか?
と事情を聞いてみると、
「いやさ、昨日スキャンディスク掛けたんだけどさ、そしたらパソコンが起動しなくなっちゃったんだよ……」
えっ。ヤバイじゃないですか。今、締切は?
講談社ともうひとつ。60ページが二本」
……ヤバイじゃないですか。凄く。
「ヤバイんだよ。アズキちゃん」
夢明さんの愛機は4年前に買ったというPanasonic Let'sNoteなのだが、夢明さんがあちこちの編集部に持ち歩いて一緒に何夜も缶詰にされたマシンとのこと。物持ちがいいというかなんというか、まあある意味相当使い込まれた、しかし世代的にはそろそろヤバイマシンであるという。
スキャンディスクを掛けて、その後から立ち上がらないらしい。
いや、立ち上がるんだけど、スタートメニュー、タスクバー、デスクトップ上のアイコン一切が出ない。で、カーソルだけが出る。カーソルは動くけど、マウスボタンは受け付けない。
当然、電源も切れない。
「困ってるんだよ。どうしたらいいかな」
困ってるでしょうね。そりゃ。どうしましょう。
ということで事情を聞きつつあれこれ試す。
電源はどうやって切ってるんですかと聞くと、
「電源が切れないので、強制的に」
重傷っぽいけど、状況がわからんorz
とりあえずセーフモードで起動してみて、最悪の場合は一昨日くらいの復元ポイントまで戻るとか……。
もっとダメだったらPCサポートの人を呼びつけるとか……。
最悪、Let'sNoteを分解してHDDだけサルベージして、新しいノートPC今すぐ買って外付けHDDとしてデータ吸い出すとか……。
とにかく最悪の対処法ばかりが頭をよぎる。
とりあえずセーフモードで起動しましょう。
「ダメだ。セーフモードに入らない」
え? F8連打してもダメですか?
じゃ、もう一回電源を完全に落として再起動を。
「今電源落としてる。スタンバイに入りますって……」
……スタンバイ?
終了の準備をしています、じゃなくて?
「うん。スタンバイって」
……夢明さん、それスタンバイモードに入ってるだけで、再起動してませんよorz
「えっ、そうなの?」
電源ボタンを4秒以上長押しするか、ひっくり返してリセットボタン(ボールペンの先でつつく)を押してください。
「……おっ。今、電源がブツンって切れたよ!」
いい感じです! じゃ、電源入れながらF8連打で!
「おっ。おおおー……黒い画面出たよ!」
じゃ、そこでセーフモードを!
どうにかセーフモードは立ち上がったらしい。ということは、XPは生きてる、ということだ。
おそらく、スキャンディスクを掛けたあと、再起動しなければならないところをスタンバイまでしかしてなかった(スタンバイ=終了だと思ってた)ために起きた現象ではないか、と思い立つ。
これでセーフモード終了して再起動掛けて、うまく起動すれば御の字。ダメでもセーフモードが起動するなら、そこから復元ポイントを……
「あっ。再起動した。あっ。出た。出たよアズキちゃん!一太郎も使えるよ!」
だぁー。良かった(つД`)


というわけで、講談社とMFジャパン(だったかな(^^;))の編集さんへ。
夢明さんのマシンはマジピンチ状態でした。もしかしたら、書きかけの原稿60枚×2が電子の海に消えてた可能性大です。
日頃が日頃(笑)なためか、本当にピンチだと言っても全然信じて貰えないのが悔しく歯がゆい、と言ってました(笑) いや、それは自業自(ry


でも、夢明さん、SDカードでもUSBメモリでもいいですけど、今書きかけてる原稿くらいは毎日バックアップ取る習慣付けたほうがいいですよorz 本当に本当の最悪の事態のときのために。
それと、最悪に備えてもう一台バックアップ機を持ってください。安いのでいいから。
んもー。今度買いに行きましょうね。


ということで賞作家の原稿を救った話。
次号表紙にもなっている夢明さんの原稿が落ちることなく事なきを得たのは、ひとえに僕のおかげです(火暴
神様、凄くいいことをした気分で一杯です(笑)