安倍総理辞任表明

本日、安倍総理辞任表明。
辞任理由は、

  • テロ特措法延長或いは新法について、党首会談を申し込んだが民主党から「参院選大敗、民意を受けていない総理と話は出来ない」と拒否された
  • テロ特措法を延長或いは新法を成立させるために、自分が障害になっていると判断した
  • テロとの戦い(=インド洋上での給油活動継続)を継続するために、局面の打開を目指すため

給油活動については「なぜ日本でなければいけないのか」「アメリカの問題であって日本に無関係、早くやめるべき」という批判をしている人も多いのだが、これは数日前のエントリーでも書いたように、「日本の原油輸入航路から、船舶自爆攻撃を行う可能性があるテロリストを排除するため」というのが意義としてはもっとも大きい。
これは、原油価格の向上、原料原油(燃料以外の用途)需要の多い日本の経済を直撃することになるわけで、日本の生命線の維持のために必要不可欠でもあるのだが、この点について民主党は対話を拒否し続けた。


オーストラリアで「海上給油の継続が為されるよう職を賭す」と発言していた安倍総理だが、これには反対している民主党との対話が必要。
民主党の合意がない場合、実現は難しい。*1
しかし、民主党は党首会談を拒否。
安倍総理は、「万策尽きた」として辞任を表明した。



さて。
小沢一郎代表は「党首会談の申し入れはなかった」としており、安倍総理側は「民主党に党首会談を拒否された」としている。
嘘をついているのはどちら? とは言わないけれど、これはこれでミステリー。
小沢代表が嘘を吐いていないんだとすれば、民主党国対委員長が小沢代表に会談の申し入れを伝えなかったんじゃないの? という気もする。*2

*1:参院否決を前提に、衆院再議決という手段もあったろうけれども、それでも11/1には間に合わなかった。

*2:小沢代表は捕まえにくい、すぐ雲隠れする、というのが多いようで、参院選大勝の直後にも出てこなかったなあ。