レイトンとサバイバルキッズと余暇時間消費

レイトン教授と悪魔の箱サバイバルキッズ〜小さな島の大きな秘密!?は、遅々として進まず。


帰省中の行き帰りでレイトン教授は大幅に進んだものの、超難問スライドパズルをやり残しているorz 所謂、箱入り娘(http://hp.vector.co.jp/authors/VA006860/hako/index.html こういうの)系の脱出パズルなのだが、パーツの形が大変いやらしいというか。やりがいはあるし、けっこういいとこまで行くんだけど、最後のあと3手くらいがわからない。
もうひとつ、ナイトを盤面全部に一回ずつ踏ませるパズルも、ルートがどうもわからない。レベル1のほうは解けてるので、これは地道に潰していくしか。
レイトン教授は第一作もそうだったけど、適度に脳みそを使いつつ、さくさくとこなしていけるので楽しい。やってるこたー数学的問題と古典的な謎々に過ぎないのだが(ハノイの塔とかも出てきたし)、所謂脳トレ系に比べて作業感が少ないので、短時間で楽しめて飽きも来ない。良ゲーだと思う。


サバイバルキッズはまだ電源も入れてないのだが、恐らくDS版全2作と操作&作業内容は基本的に変わらないんじゃないかなと思われる。登場人物が4人になってる点、どうなんのかはちょっとわからない。
サバイバルキッズは逆に作業感満載なので、やり始めると途中で止められない。Λが終わったら一週間くらいこれに専念したいくらいなのだが、一週間程度じゃ終わらないだろうし、そうなると他の仕事に差し障りが出るだろうし、やり始めやり時に結構悩むな。これ。



ゲームというのは「暇を潰すための娯楽」であるわけで、それこそ潰す暇がある人に意味のあるものだと思う。以前は、テレビの前に陣取って数時間以上遊ぶ(またはPCの前で数日間遊ぶMMORPGとかw)というスタイルが主流だったが、今は娯楽の種類が多すぎることもあって、消化可能な余暇時間というのを巡って、個々の娯楽同士による奪い合いになっている。
携帯ゲーム機、携帯電話(+携帯電話ゲーム)、文庫本・雑誌・新聞っていうのは、移動中などの細切れの余暇時間を巡って、ライバル関係にあるのではと思うのだが、携帯ゲーム機で需要&人気があるものは、得てして「1プレイが数分以内」という短いものが増え始めている。数頁読んで栞を挟める文庫本のシェアを奪い合う関係というか。
実話怪談本は、1話が1〜数ページ程度と、内容の理解にあまり時間を必要としない。1話が数十頁以上に及ぶ続きものの本というのはリラックスしているときに読むだろうから、実話怪談本とは棲み分けが出来ている。
数分単位の消化可能余暇時間というのは、例えば移動中の電車の中などが代表例。現在日本における文庫本の定着(アメリカなんかではペーパーバックのような分厚い本が多く、日本は200〜250頁くらいの薄くて小さい文庫本が普及している)も、「移動中の余暇を消化する」ために最適だったと言える。そういや、分厚いペーパーバックや判型の大きな単行本を電車で広げてる人っていうのは、そんなに多くはない。改めて見てみると、文庫か、携帯か、携帯ゲーム機か。それか寝てるかw

その意味で、「一話が短め」「文庫本サイズ」というのが電車内余暇時間の消費には向いている。実話怪談に限らず、コンビニあたりで売ってる「新撰組100の秘密」とか「絶対うまくいく恋愛100の裏技」とかみたいな本なんかも、見開きで1テーマ読み切り、という形態が多い。


能動的に操作をする携帯ゲーム機と、ページを開いて受動的に情報を受け取るだけの文庫の中間に、「介入と受信」の双方の特徴を持つ携帯電話があるんじゃないかなと思われるのだが、媒体の形やコンテンツへの課金方法から言えば、やはり文庫は将来的にはテキストコンテンツの容れ物としては携帯電話にシェアを食われていくんだろなー、と思う。
携帯小説の類についてはその内容に賛否両論あり、「紙の本」を読んでいる層からはやはりまだまだ抵抗感が強いのは確かなのだが、「コンテンツビュアー」に決定打がない現状では、やはり携帯への媒体のシフトというのは緩やかに進んでいくんじゃないかなあ。うーむ。
もっとも、コンテツビュアーに決定打がないからこそ、安価なコンテンツの提供形態である文庫本そのものは、今後もしばらくはなくならないだろうな、と楽観視してはいる。

利益を十分に上げるというシステムが確立さえすれば、どんな場所にでもどんなアイデアに対してでも市場が成立する余地はあるわけで、新しい分野なんかはどこに当たりがくるかわからない群雄割拠状態と言える。
おもしろそうなものに片っ端から首を突っ込んで……というほど余力があるわけではないんだけど、コンテンツホルダー&コンテンツパブリッシャーという立場から言えば、単に作ったものを並べて売るだけではなくて、どういう需要、どういう市場、どういう将来性っていうのを、いろいろ考えながら、いろいろなノウハウを培っていきたいな、と思うのだった。いろいろおもしろそうだし。