ニュースがふたつ

まず、3月新刊、「極」怖い話ですが。
いや、まだ原稿できてません。今出ました。
原稿が終わってないんだけど、カバーイラストが先にできてきました(^^;)
早い、早いよ久保田先生!
こちらは近々。




そして、ここからが本題。
2/27発売の恐怖箱 怪医ですが、
発売一週間で増刷が決定したそうです。
新人作家でこの速さは異例。


雨宮氏を何がなんでも世に出した――その甲斐があった、と。
その直後、翌月刊を書く*1僕に掛かるプレッシャーは並々ならぬものがorz
なんか、自分で自分の首を絞めてないか、自分w
何にせよ、この人の背を押す手伝いができたことは本当によかった。
昨年の松村進吉・久田樹生両君に続いての、超-1出身の三人目がきちんとリフトオフしてくれたことで、次に続く人のためのルート確保がより強固になったように思う。


今年の超-1はあと3週間とちょっとで作品締切。
来年デビューの四人目が、今年の超-1/2008から出てくる、かも。





怪医がモノになって嬉しいのでw、ちょっと昔のメールのログを漁ってみた。以下、内幕話。


実を言うと、雨宮氏に「ちょっとデビューしてみませんかい」というような趣旨の連絡を取ったのは、怪コレ3の怪作「直腸内異物」の原稿拝領を知らせる返信メールで、2006/10/30付け。
この時点で既に久田/松村両君の翌年の「超」怖い話Ι参加は確定していたものの、両君の単著の話は決まっていなかった。が、この時点で既に雨宮氏には「どうにかしてデビュー、あわよくば」という打信をしていたわけで、実は仕込みwは雨宮氏が一番早かったということになる。
不思議ナックルズ編集長へ打信したのはこの数日後で、11月上旬。異例の仕事の速さ(笑)
ナックルズには「原稿現物を持ち込んでとにかく読んで貰おう」という戦略を採った。普通、企画が通ってから原稿を書き出すところを、このケースでは「先に原稿ありき」で、ナックルズの尺に収まるくらいの長さのエピソードを、雨宮氏に2篇書いてもらった。
恐怖というのは、受信者によってツボが違ったりもするものなので、念のため2篇見せていいのを選んで貰おう、という狙い。
このとき書かれたのが、怪医にも収録されている「饂飩」「繭の中」の2エピソードの原型稿で、「どちらかひとつでも目に留まれば」というつもりで推していったのだが、結果的にどちらもナックルズに掲載されることになった。これは、翌2007/4〜5月頃発売号に掲載された。
ナックルズは季刊のため、「ナックルズ向けに、一度に二〜三話ずつ書き、一年がかりで貯金を殖やす」という計画を立てつつ、時間を掛けて原稿のストックを作ってもらう方向に。
この間、僕の仕事が忙しくなってしまい*2、その間、雨宮氏にはじっくり取り組んでいただくことになった。
雨宮氏に関しては、とにかく「急かさない」「時間を掛ける」を優先。
松村・久田両君の場合は、「超」怖い話に即時投入するために、速醸量産に耐える速度と馬力と破壊力が要求されており、その点で三者は求められるスペックが異なった。実際のところ、僕の要求スペックというか、「ひとつこの辺で」という要求を、三者ともに現状で既にクリアしているあたり、実は三者とも非常に基礎スペックが高い人達なのは間違いない。
まったくもって恐るべき新人wなのだが、今思えば味方になってくれてホントによかったな、と思う。*3



*1:書き終えていません。

*2:2006/冬〜2007/夏に掛けては、「超」怖い話「弩」怖い話、続おまえら行くな、怪コレ、忌火起草が雪崩式にorz

*3:この思考は、やはり僕の根っこが編集者であることの表れかも。