登校日ライブ
脳煮え状態は続いているのだけど、昨日の晩はちょいと仕事を抜け出して上野に出かけてきた。
上野Doobie's。7/6の上石神井以来、約40日ぶりのハイトニ屋内ライブ。
この春からの習慣となっていた「週末の路上のハイトニ」というのは、僕にとって「放課後感」というか「下校前の部室」というか、そういうなんだか不思議な郷愁のようなものがある時間・空間である、というようなことを以前書いた。
現役で高校生だったりする若いファンが熱心に聞いていたりするというのもあるんだろう。
また、ハイトニの二人はなんとなく「教室では大人なんだけど、部室ではトモダチのように振る舞ってくれるというか、隙を見せる顧問の先生」のようでもある。
とはいえ、僕のようないい歳のファンも多い。むしろ、池袋の道行く人、路上で足を留めてハイトニに耳を傾ける人のほとんどは決して若くはない。30〜40代かそれ以上も結構いたりする。
だけど、なんでか放課後感が漂う。
これはなんでだろとずっと思ってるのだけど、
「授業を終えた後の放課後」
「クラブ活動を終えて、身支度をして家に帰るまでの僅かな時間」
「下校途中にコンビニや駄菓子屋なんかの前にたむろする感覚」
という学生にとっての放課後感と、
「仕事を終えて家に帰る途中」
「買い物を終えて家に帰る途中」
「友達や同僚といい気分で酔っぱらって、楽しい気持ちなんだけどちょっと寂しい気持ちで駅に向かう途中」
という大人にとっての放課後感というのは、どこか通じるところがあるのかもしれない。
あ、そうだ。
仕事帰り、自宅のある駅について、そこから家まで歩いて帰る途中、駅前の立ち飲みや焼鳥屋やラーメン屋にふらりと寄って、「あと1杯だけ」を楽しんで、すぐ帰る。
あの感覚にちょっと似てる。
それが目的であるわけじゃないんだけど、家に帰るまでのほんの少しの時間を、ほんの少しだけ和らぐ。
学生にとっての放課後、大人にとっての放課後、そういう放課後の時間にハイトニはいる。
ハイトニは朝には合わない。と思う。
すがすがしく一日を始める、気合い入れていく、やけっぱちで騒ぐ、たぶんそういう、奮い立たせるときに聞く音楽ではないのだろうと思う。
同じ理由で月曜にもあまり合わない。「みはじ」以外はw*1
週末の金曜の晩とか、日曜の夕方とか、なんだかそういう時間が合う。
そういう時間に路上をやってるからというのもあるんだろうけど、そういう時間に聞くのが、もっと似合っている曲ばかりがある。
おつかれさんだったり、ご苦労さんだったり、家に帰るまであともうちょっと溜息ひとつついたっていいじゃない、というような。
金曜の晩、日曜の夜は、「大人の放課後」なのだ。
そんなわけで、40日ぶりの屋内ライブは……これは言うなれば「大人の登校日」。
40日というのは、概ね夏休みと同じくらいの日数。
ホントだったら8/10あたりだったりするんだろうなあ。登校日。
夏休みの間、ハイトニの路上は長いお休みに入る。夏の路上は演るほうも聞くほうも斃れるほど暑く、また諸々の事情も鑑みて、夏は路上がない。
その長い長い夏休みが明けるのは、9月。
その間隙を縫って行われた昨日のライブは、やはり「夏休みの登校日」というのが最もしっくりくる。
多分、夏休みの間、「ハイトニ部」の部室はずっと空っぽだったに違いないのだ。
そこに、久々に見る顔がいたり、黒々と焼けていたり、いつもは制服だったりする人が浴衣姿だったり*2、相変わらずビールをかっ飛ばしていたりするのだ。
正直、放課後感の延長線上にいるせいか、上野Doobie'sライブは登校日感でいっぱいだった。
そんな登校日ライブでは、いつもの曲の夏アレンジ満載であった。
リーダーはギターをウクレレに持ち替え、神様のおせっかいは「神様のHAWAII」に。ワタナベ君は中佐に降格。1stステージの最後の曲で、ワタナベ君は必ずトチりw*3、リーダーは苦笑し、客席からは「バッキャローw*4」という温かい声援が飛ぶのだった。
そういえば、8月と10月にしかやらないという季節限定曲を聞いた。亡くなった人に思いを馳せ、またその悲しみに囚われていてはいけないよ、というような唄であるという。CDには入っていない。
ハイトニは、導入編、浸透編、追っ風の3枚のCDを出しているのだけど、「逆らいジェット」「いらわんの」「最高記録更新曲」など、CD未収録の曲はまだまだたくさんあるわけで、つい「早く早く」「次々」と急かしてしまいたくなる。でも、路上で煮詰めて屋内ライブでは完成度の高まったものやアレンジががらりと違うものなどをいろいろと利かせて貰うと、「ああ、どのアレンジがいいのやら決められない」という気持ちになってくる。おそらくワタナベ君はそういう気持ちなのではないか、と想像する。だからなかなか次が出な(ry
前回からライブ映像の記録(夏休み自習用)を撮っているのだけど、前回は予備バッテリーが50分以下しか撮れなかったため、途中で電池切れになってアンコールの一番美味しいトコが撮れずに涙を呑んだ。
今回は純正バッテリーと同じく70分撮れる電池を3個予備として用意していった。
ハイトニの屋内ライブは、1stステージ、ヘコミガエシ映像、2ndステージ、アンコールと2部+α制なので、1ステージごとに電池入れ替えれば余裕で足りるぞ! と目論んでいたのだ。
で、その読みはまあ概ね当たった。
1stステージは完璧に撮れた。約45〜50分で、そこで余裕を持って電池交換。
映像は約10分。同じ電池でそのまま2ndステージも撮る。2ndもおよそ40分強くらいで、余裕で電池は足りた。
アンコールは15分か20分かくらい。4曲くらい。ここで一応電池は3個目に突入し、予備電池を1個まるまる温存して足りた。
今回はばっちり!
と思って、データをセーブしていると、ファイルの連番は繋がってるのに、2ndステージのファイルがまるまる見あたらない。
な、なななな、なんで?
保存ミス? 上書き? そもそも回ってなかった?
いろいろな可能性が走馬灯のように巡ったのだが、2ndステージ終わってアンコールに移るときに、あわあわと電池交換をした。
このとき、2ndステージのファイルが保存されきらないうちに電源切って電池を外してしまったのではないか、と思われる。
ステージ1回=45〜50分として、TV-SHQ/MP4(H.264)で1ファイルの大きさは1GBを超える。xactiは1ファイルで最大4GBまで*5撮れて、4GBまで行くと一度保存しなければならない。1GBでも、撮影終了するとその時点までをメモリに書き込むわけなのだが、1GB分ともなると結構な大きさがあるわけで、書き込みにそれなりの時間が掛かるらしい。そういや、10分のヘコミガエシ映像のとき、2ndに移行する前に一度ファイルセーブしたんだけど、なんだか時間掛かったな、という記憶が。*6
そういうわけで、今回は1st、映像、アンコールがあって、2ndが撮れてませんorz 落ち込むーorz
毎回毎回、こうして失敗を重ねて人は大人になっていくのだな、と電池とデジカメを握りしめつつ思った。
映像といえば、今秋、ハイトニの映像を手がけるヘコミガエシ先生による、ハイトニックDVDが発売予定らしい。*7
次の屋内ライブは例によって決まってないけど、9月になったら路上再開します、という告知。
もうじき夏休みは終わり、新学期が始まるってことでいいですか?