ポメラで原稿書いた

ええと。
いろいろあって、今僕はポメラで仕事の原稿を書いています。
ちょっと前に手に入れたんだけど、ずっと機能評価中だったというか、慣熟中だったというか。


CAPSとCtrlの入れ替えが……という点を除けば、文庫で9頁分くらいの原稿を書くのはさほどしんどくないなー、という感じです。
文庫で8〜9頁分で、だいたい2000字ちょい越えるくらい。ポメラは1ファイル8000字くらいまでなので、8000字分をこのペースで書いたとすると、文庫で言うと4倍の40頁弱くらいまで、1ファイルで書けることになります。20頁分くらいか、と思ってたんだけど、考えてみたら普通に文章書いてたら改行も入るし空きも入るし、そりゃ8000字=20頁ということにはならんわけですな。
さらに8000字×6ファイルまで本体に保存可能ということなので、40×6=240頁分くらいは、本体内メモリに書ける、ということになります。


……僕が通常竹書房文庫などで扱っている原稿は、だいたい224頁くらい。
なんだなんだ。けっこう余裕だな。
一応、この間348円で買った2GBのmicroSD入れてみたけど、かなりオーバースペック気味だったかもしれない。
1GB=1024MB、2GBで2048MBとして、文庫1冊がだいたいいつも140〜160kbくらいなので、150kbとして、単純に1MB=1024KBくらいだとすると、6.8冊分。切り上げて1MBで7冊として、7×2048MB(=2GB)で、14336冊分。いや、そんなに書かないから。ていうか書けないから。デュマでも無理だから。
今までにさぼり記で書いたテキストの総量はXMLで9MBくらいあるのだが、仮にそれが全部タグなしテキストだと水増しwしても、文庫で63冊分相当。14336冊には、まだ14273冊足りない……


とかそういう計算はいろいろ無意味。
電池に関して言えば、電池を使ってることそのものを忘れてました、という位の消費量。「2時間使って2時間休むを繰り返した場合に20時間くらい」という謎な消費サイクルがメーカーに提示されていたんだけど、その使い方って何かに似てるなあと思ったのだが……。
それって、DSの使い方と概ね同じくらいのような。
実際にはDSを連続して2時間使うようなことって滅多にない。だいたい5分か長くて30分も使うと目が疲れて飽きる。で、6時間以上は放置。で、また少し弄る、というペース。
ポメラもひっきりなしに弄るということはなくて、基本的には机の上に転がしっぱなしかバッグの中に入れっぱなしで、仕事机から離れているときの覚え書き&外で無理矢理使ってみる、というテストか、誰かに自慢wしつつ仕事使いするか。
だいたい、書いている時間は普通に使えば10分にも満たない。書いて手を止めて、そのうちにオートオフになる(何かキーを押すと1秒掛からずに復帰する)。原稿9頁書くのに要した時間はだいたい30分少々で、その間はほぼずっと使いっぱなし(連続通電)になるが、やはり電池のことはあまり気にならない。
先週の金曜に新品のアルカリ電池入れて、打ち合わせのときに初披露して、それから机を離れてのメモ書きや打ち合わせの席でのメモなどにちょこちょこ使ったり、原稿書いてみたりで一週間使ったが、昨日、ようやく電池残量メモリが一個減った。使う時間の違いもあるだろうけど、DSより電池減らない気がする。<DSのほうがよく使われているw


DSが出たついでに大きさの比較もしてみると、DSiと比べてポメラは長辺で+10mm、短辺で+30mm、厚みで+10mmくらいそれぞれ大きい。概ね一回り大きい、という言い方でいい気がする。重さについて言えば、DSiが電池とタッチペン込みで214g。ポメラが電池込みで370g。倍とは言わないが、倍弱あるけれども、見かけ以上にポメラは重い。これは、DSiは樹脂パーツが多く、ポメラは強度確保のためにスチールパーツを多めに使ってるせいじゃないかなあ、とか思う。キーボードを展開するときにそれを支えるブリッジとか、キーボードの背面のシャシー部分とか、厚みで言うと1mmあるかないかくらいの薄い部品が多く、またつや消し塗装されているので(これはたぶん滑り止めか)金属的な感じがあまりしないんだけど、可動部分の強度を高めるために使われたスチールパーツが頑丈さと重さを出してるんだろう。


ポメラは折りたたんだときに26mmくらいの厚みがあるわけなのだが、キーボードは5mm。キートップの出っ張りを入れても6mm*1で、折りたたむとキーボード部の厚みは10mmになる。ディスプレイ部分が5mmくらい、本体は10mmということになるが、実は本体そのものも7mm程度しかなく、+3mmは足ゴムの出っ張り。強度を得るために方々にスチールが使われているのだろうことを考慮しても薄い。
もちろん、テキスト入力専用機なんだし、携帯電話やiPodがあれだけ薄いご時世に何を仰るという話もあるんだろうけど、総じて見るとパンタグラフ式の打ち応えがしっかりあるキーボードを、厚み5+1mmで仕上げたというところが、ポメラのキモのひとつなのかもしれない。
キーについてはどうも個体差もあるらしく、試用機と製品機の相違や、この間うちに持ち込まれた漫画家のオレンジポメラはスペースキーがちょっと不安だったけど、うちの黒ポメラではそういうことも特になかった。


重さ大きさの話が出たついでに携帯性について。
携帯機器は甘やかさないwwという方針のもと、DSiポメラもケースなどには特に入れずに、普段使いのカバンの中に放り込んでいるのだけど、カバンに入れてみると重さ以外の容積の部分ではDSiポメラは結構近いというか。もちろん、ポメラのほうが若干は大きいんだけど、カバンに入れたらそんなに差はないような気がしてしまう。「カバンの中でどれだけ邪魔にならないか」というのは、広げてみたときの使い勝手とは別の意味で重要。折り畳み自転車が、「乗らないときの収納性」が重要なのと同じだwww
そのへんで言うと、強度・収納性ともにポメラはokだと思う。これを背広*2の内ポケットに入れて持ち歩くと、財布の行き場がなくなるのでやめた方がいいとは思う。かなり重いのでスーツの型が崩れます。これは、服のどこかに入れておいて取り出す機械じゃないと思うし。でも、カバンに入れて持ち歩く分には、まるで邪魔にならないなあと思う。少なくともノートPCよりはずっとwww
携帯よりは入力しやすい(入力速度が速まる)のもGood。アドエスより早く打てると思うんだ!!!<対抗心


通信については、元々ユビキタスを重視しないスタイルなので、ほとんど問題にならなかった。また、ポメラからPCへのデータの移動についても、USBを挿そうがmicroSDを差し替えようが、手間は十秒もかからない。この十秒の手間を惜しんでWi-FiBluetoothを搭載して数分、数時間分の稼働電力を犠牲にするのは本末転倒。


たぶん、ポメラ2は出るんだろうと思うし、その方向で仕様改良は進むと思う。そのとき、ポメラ1を買ったユーザーは買い換えに走るかどうかなんだけど、たぶん走ると思う。
恐らくこの手の機械というのは、GUIが命。キーボードや変換速度(反応速度と言うべきか)は、十分及第点だし、後は細々したGUIの改良が求められ、その細かい改良がGUIへの不満を解消して「快適」になるのであれば、現行ポメラに納得した人(満足とイコールではない)は、必ずポメラ2を買うだろう。で、ポメラ1は誰かに譲られて、ポメラユーザーがじわじわと(ry
でもこの機械は多分、国民機にはならないしビジネスの定番にもならないだろうと思う。機能拡張でお得な機械は他にいくらでもあるからだ。
機能を切り捨てて省けるものを省いた上で、省きすぎないギリギリをどう見極めるかが、ポメラ2に求められるだろうと思う。僕にとっての不満は、「CAPS+Ctrlの入れ替え」がとにかく第一。これさえクリアされたら、たぶん神速で買い換えるw
単語登録上限100個については、ちょっと少ないかなという気はしないでもない。普段使いで指に染みこんでいる幾つかの単語登録を済ませたら(固有名詞以外)、それだけでもう16個くらいになった。せめて300個あると余裕なんだけどなあ、と。仕事で使う人は(僕も仕事で使ってるんだけどw)業界用語、人名、役職名、取引先企業名なんかを単語登録して使っている人も多いだろうし、そういう人にとって100個というのは少し心許ないだろうし。
このへんは内部メモリの容量とのせめぎ合いになるだろうし、「実現可能だけど金額は上がる」と言われたとき、幾らまでなら耐えられるか、というのも気になる話。
僕の場合で言えば、上述のCAPS+Ctrl入れ替えが実現されるだけなら、値段据え置きで行けるだろうと思っていてw、microSDの格納先として、携帯電話に添付できるようなフォルダを切るということについては、例えば、「PC側で自分の使っている携帯に合わせたフォルダを切る追加ソフト」をWeb上からDLさせれば、コスト面での価格上昇には繋がらない。開発費は掛かるだろうけど(^^;)
というか、このへんについてはアップデートというかファームウェア更新的な対応でなんとかできんのか、と思わなくもない。*3
それならポメラ2でなくても(ry
Wi-FiBluetoothのような物理的にコスト上昇(そしてバッテリー消耗)を促す機器を追加したら、現行の「メーカー希望価格27800円」は3万円を越えることになるかもしれないけれども、それらの機能は特に必要ないと思う。


ともあれ、今のところポメラは買って損はしてないぞ、と。
ところで、キーボード右側を支える支持部品*4は力を入れすぎると、すぽーんと外れて飛んでいく。バネの力で押さえられてる部分でもあるけど、格納時にパッチンと留まるわけでもないので、気を抜くとすぐにゆらゆらと飛びだしてくる。このへんは改良すべき。
また、microSDはなぜあの向きなんだwww 押し込めば飛び出てくるから取り出せるといえば取り出せるけど、フック*5が付いてる側が表になるようにマウントしたほうが絶対に取り出しやすいし。
いろいろ惜しいところはあるので、ポメラ2での改善を非常に楽しみにしている。

*1:折りたたまれるときは、キートップは凹む

*2:着ませんけど

*3:現状ではユーザーによるファームウェア更新は念頭に置かれていないとのこと。ユーザーがさほど自由度を求めない機械だと思うので、そうした初期判断もわからんでもないけど、痒いところに手が届くようにはしてほしかったなあ(´・ω・`)

*4:そしてバックアップ用CR2032電池のカバーでもある

*5:かぎ爪