街森Wiiスピーク

さて、「街へいこうよ どうぶつの森」の最大の売りは、Wiiスピークという新しい周辺機器であると思う。街森には通常版とWiiスピークが付いた同梱版があるが、これはもちろんWiiスピーク同梱版を買ったほうがよい。


「街買いましたか街」の友人のところに「今から通信しない?」と無理矢理電話をして繋いでもらった。そしたら、先方もこちらも村の特産物の果実は桃だった、というがっかり感があったのだが、それはさておき。
DS版の「おいでよ どうぶつの森」でもWi-Fiで通信し、他のぶつ森ユーザーの村に遊びにいったり、来てもらったりということができた。そのときの会話手段はテキスト入力チャットで、DSのソフトウェアキーボードまたは手書き入力でモタモタと会話をするというものだった。
PC9801時代のパソ通のチャットのようで、それはそれで楽しかったのだが、さすがにあのDSのちっこい画面で文字を拾いながらチャットをするのはしんどかったorz


Wii街森にももちろんテキストによるチャットはあって、これはWii本体の背面にあるUSBポートに、USB接続できるPC用キーボードを繋ぐことで、キーボードからのタイピング入力に対応する。ローマ字入力もok。今PC用に使ってるキーボードを引っこ抜いて差し替えても、恐らくokだろう。任天堂は全てのUSBキーボードの動作を保証しているわけではないが、よほど特殊な独自仕様キーボードでもない限り、普通の109キーボード、89キーボードなどもちゃんと動く。
これはこれでありがたいのだが、Wiiスピークの便利さに慣れてしまうと、これすらモタモタに感じる。


Wiiスピークは、双方向の音声チャット……というか、同時通話用コンソールということになる。
セットに付いてくるのは無指向性のマイクで、こちらから喋る音や先方が喋った音は、テレビのスピーカーから聞こえる。
マイクは、取説には「テレビの上」や「赤外線バー」の上などに付けるように、という指示があるのだが、ケーブルが結構長いので、卓袱台なり炬燵なりテーブルなりの真ん中あたりまで持って来ちゃったほうがよい。テレビの上に置いても音声は通じるが、「遠く感じる」「風呂に入ってるみたい」「音が小さい」「聞き取りにくい」などの弊害があるので。


で、なんというか「姿は見えないけど友達が自分ちに遊びに来てる」という感じがたっぷり。電話は話す目的がはっきりした上で、話す気満々で会話をする目的志向の明確なコミュニケーションツールだが、Wiiスピークは「聞かれてもどうでもいいような雰囲気を緩く共有する」という無目的なコミュニケーションツール、という感じ。なんというか、「気配」を共有するための装置というか。
先方には二人いて、自分のほうにも二人いて、猫がいて、さらに先方の村に別の友達の人が遊びに来て、その人もWiiスピークで同時に3ユーザーが繋がる形になったのだけど、ラグ*1はほとんどなく、ごく普通に快適に会話できた。
こりゃおもしろい。


現状ではWiiスピーク対応ソフトは街森だけで、街森ユーザー同士でなければ会話ができないわけなのだが、Wiiスピークチャンネルという、恐らくはゲームソフトを介さずにWiiスピーク同士で対話することだけが目的と思われるチャンネルも、12月頃に配信開始となるらしい。
うーん、これは早く実家に導入してくんないかなと思ったのだが、「じゃあ、アニキ、姪甥にクリスマスプレゼントで買ってやってよ」とか言われそうなので、迂闊なことは言わないでおくw

*1:音声遅延