超ペーパーレス

ゲラは紙に出力してからチェックする。
その他の工程の大部分はモニタ上で作業してしまうので、ほとんど紙に向かってペンを持つ、ということはなくなってきたのだけど、完成品に近い状態で紙に出力したものを、赤ペン握ってひとつひとつ目視チェックしていくという工程は、ある意味非常にアナログ。
見て直すだけならモニタだけでもいいはずだし、ゲラを作るまでの間の表記統一、推敲、組版その他の作業は全てモニタ上でなんとかなるのだけど、この最終工程だけはやっぱりアナログにやんないとダメだと思っている。
というか、モニタ上ではばっちりなはずのものwが、紙にしてから読み返すとざくざくダメなものが出てくるわけで。
不思議だなあ、と思う。
それでも、その昔に比べれば紙でチェックする工程に辿り着くまでに相当数のチェックを行っているので、紙で出す分量は減ってきた。
以前は、手元でゲラを出力したものを著者の手元まで郵送したり、時間が無くなってくると夜間自己宅配していたくらいでw
パソコンとプリンタと、メールとPDFの普及が、このへんのタイムラグと用紙消費を大幅に圧縮したんじゃないかなあと思う。


さて、プリントアウトを……とか思ったら紙がない。
買い置きもない。裏紙は付箋と折り目だらけで使えない。*1





これが深夜で10年前だったら、
げえっ! これは孔明の罠だ!!!!
と絶叫してる。間違いなく。
もう、突然の腹痛で飛び込んだ駅のトイレに紙がないっていうのに匹敵する絶望感。


そういうわけで、近所の文具屋さんが開いているうちに……ってもう営業してるよな??

*1:レーザープリンタの場合、カーボンがドラムについてドラムの劣化が早まるような気がするんだけど、どうなんだろう。