ペキンさんの正体

うごメモのコミュニティというか、常連投稿者というか、スタープレーヤーというかw
その中に、絵柄的にもセンス的にも決して若くないw、しかしかなり年季の入ったヲタで、絵はそこそこうまく、オーサリングツールを使い慣れていて、制限に対する工夫や機転・切り返しがやたら効く、★を稼ぎまくりのユーザーがいる。
ペキンさん、という。
はてな側による「著作権が存在する既存ゲーム・漫画・アニメのキャラクターや、音声の使用禁止」の明示を受けて、独自マスコットキャラクター「うご子」ちゃんをいち早く打ち出した。
で、どこぞの人なんだろうと思いつつペキンさんの動画うごメモを見ていたら『迎春オトシダマンの唄』ネタがあった。
迎春オトシダマンの唄は山本似之が随分以前に発表した、山本正之当人がいかにも歌いそうな、しかし山本似之のオリジナル曲。
うごメモのほうでは、曲がまるまる入っていて、ペキンさんは「倍速再生で録音して60秒以上再生する実験」としており、実際かなり長い音声データが*1再生できていた。
この音源について、「作詞作曲歌、山本似之」となっていて、「うごメモ使用許可取得済み」となっていた。
「へー」と思ってたら、ペキンさん=山本似之本人だったっぽいwwwwwww
読み上げてるナレーションの声が、ミョ〜に山本正之っぽいなあと思ってたんだ(^^;)


ペキンさん=北京ダック(=たぶん山本似之?)

よく焼けました
http://duck.cool.ne.jp/


うごメモは、「動くメモ帳」というより、DSiだけで全てが完結するパラパラ漫画(音声付き)オーサリングツールなわけだが、ペキンさんは作品を投稿するに留まらず、それらの使いこなし方についてのアイデア、オリジナル・キャラクターのアイデア、パラパラ漫画以外の使い途を提唱、さらには小学生ユーザーに向けたマナーの啓蒙までしている。
ニコ動でもそうだけど、新しいメディア・インフラ・ツールというのは、開発者が想定していない別の使い方というのを誰かが思いついて、それがウケて、それを他のユーザーがさらに拡張して、もっと発展させて……ということの繰り返しで盛り上がっていくものでもある。
また、うごメモの場合、投稿作を公開するかどうかのコード*2を行う一方で、ルールや秩序を大人と小学生が共有していかなければならないという難しさもある。
もちろん、「禁止」「あれもダメコレもダメ」と制限を掛けていくのも重要なことではあるんだけど、それを「ダメと言われたから文句を言う」のではなく、「ダメと言われたなら、その枠内でもっとおもしろいことをしよう」と提唱してみたり、うごメモ独自のマナーなどを、うごメモそのものを使って啓蒙しあうというのはなかなか面白いと思う。
うごメモのコミュニティには明らかにリアル小学生が数多くいるわけで、そうした中にあって小学生からも(おそらく)支持を受けているペキンさんというのは貴重な子供オヤジなのではあるまいかと思う。


飽きないでオモロいネタを投稿し続けてほしい。

*1:かなり音質劣化はするけど

*2:著作権が既にあるものの投稿を禁止・排除するなど