マ、マ……

部屋に転がって、ナショジオを眺めていたとき、南洋の水際に生える木の映像が。
泥地に根だけ突き刺すようにして枝葉を伸ばし、その根元でマグロの幼魚が育つらしい。
それは知ってるんだけど、名前が出てこなかった。


「ま、ま、まぐ、まん……」
マグロの、ほれあのマグロの……。
なまじ「マグロの子供が」という知識があるもんだから、その先に似たような語感のものを繋げてみるのだが、どうもしっくりこない。
「マ、マンドラゴラだっけ?」 →ブー。植物だけど違います。かなり。
「違うよ。マングースとか」 →ブー。語感は似てるけど、それは哺乳類です。
正解は「マングローブ」なんだけど、語感だけならマングースのほうが似てるし、種族で言えばマンドラゴラのほうが似ている。
どちらも不正解だが、どちらがより正解に近いと言えるのであろうか。
選んだ結果はまったく異なるのだけど(^^;)


「マグロが生る木だから、鮪ーブ」
なんか、随分前にそういう説を聞いたことがあるんだけど、そのときは非常に素直に納得してしまった記憶があるw
別に鮪が果物のようにたわわに実るわけではないし、鮪の幼魚に限らず多くの小型海棲生物が、大型海棲生物から身を守る林になっているという話だし、そもそもマングローブの「マング」というのはマングローブの多いマレーシアの現地語で木を意味する「マンギ」から来ているのだそうで、別に「マグロが多いから、マングローブ」ではない。でも、語感が似てると、「ああ、そうかも」と納得を(ry


「イニシエーション」という言葉がある。
つい最近も成人式が話題になってたけど、「とある社会集団で成人に加わるために行われる儀礼的儀式・通過儀礼」を指す英語で、initiationと書く。イニシャル(initial)とスペルが似てるというか途中まで同じなので、恐らく同源の言葉なのであろうなー、とか想像。
昔、この言葉は「古」と「○○○ション」の合成語で、和製英語だと思っていた。「古(いにしえ)ーション」みたいな。
意味するところとしては、「古の儀式=通過儀礼」で、これはこれで単語の理解として意味は通じる。字面も座りがいい。「マングローブ=マグロの木」説と同じレトリックである。


子供に教え込んだら何歳まで信じてるかちょっと試してみたい気もする。
古ーションは、結構後までうっかりそうだと信じていましたw