リモコンとスピーカー

その他、とにかく家から一歩も出ないので(ry


この間の「囲炉裏の引き出しに入れておいた照明のリモコンが熱で変型してた」事件の後、リモコンはどんな風に修理されたのかというと、こうなった。

基盤は無事だったが、キャビネットがぐにょぐにょ。特にボタンは変型し過ぎちゃって押せなくなっていたので、思い切ってとりはずした。基盤に付いてる黒いポッチがボタンなので、それを直押しすれば良し!
電池蓋はかなり怪しいが、ぶん投げて落とさなければ外れない程度にはくっつけられるので、キャビネットはとりあえずそのまま使うことにした。ただ、単三電池の端子が接点に届かないので、ゼムクリップを曲げ直したものを半田付けして接点をかさ上げし、あれこれ工夫して通電を確保した。見栄えは相当凄いことになってるけど、ちゃんと動作しますよ、ということでとりあえずよし。
綺麗なキャビネットを作る計画は忙しいので当面先延ばし。応急処置ということで。


新しく買ったOGKのヘルメットの耳部分に、スピーカーをアレする計画。以前使ってたSHOEIのヘルメットとは内部構造が若干違うので、とりあえずイヤーパッドのところにどうやってスピーカーを仕込むか、ヘルメットの脱着のときに邪魔にならない容積の薄さと音量をどうやって確保するか考えた結果、こうなった。

今のところ、大きく分けると3つの部品からできている。
まず、「スピーカーのコーン」は、百均で最近よく見かける「MP3プレーヤーのイヤホンジャックに挿すだけでステレオ音声が聞ける」という類の簡易スピーカーを分解して使う。普通のヘッドホンやイヤホンだと、耳の中に入れることが前提になっていてコーンが小さく、また立体的すぎてこういう用途には向かない。ということで、コーンの径が大きくて薄くてそして安いものを探した結果コレになった。2個で100円、1個50円。
ステレオスピーカーはコードがほとんどないものなので、コードは百均のステレオヘッドホンから拝借する。一般的なステレオジャックが付いているので、ヘッドホンを分解してヘッドホンのコーン側をハンダを融かして剥がす。ヘッドホン100円。
このコードとスピーカー用の大きなコーンをハンダ付けしなおして接続。これで「平たくて音が大きなスピーカーシステム」ができる。ここまでで、内部構造はできたも同然。
今回の工作のカギは、上記写真にある黄色い厚紙だが、これは完成品の前のプロトタイプというか、試行錯誤途中のもの。型どりから始めて3つめのコレで、ほぼ原型はできた気がする。
コレの裏側にスピーカーを取り付け、ツメ部分を折り返してスピーカーが外れないようにし、溝のところからコードを出すようにする。コードの根元は結び目を作っておいて、ハンダ付け部分に負荷が掛からないようにする。米海軍の空母搭乗員用ヘッドギアのスピーカー部分を修理をしてるときに、内部にそういう工夫がしてあって「ヘー」とか思ったので、採用。
写真手前の半透明のプラスティックは、百均で「取っ手付きキッチンストッカー」という名目で売られている容器から切り出したもので、フチ部分の強度を高めるために折り返しが付けられている。ここでは小さなクリップみたいな大きさでしかないが、紙製プロトタイプを元に、本番はこのプラスティックで作る。
100円の容器1個から、本番に相当するものがだいたい16個分くらい切り出せて、その上で余った部分はまた別の工作に(ry 今回使う分だとだいたい1個あたり3〜5円分くらい。
その折り返し部分を固定するためのフック替わりに使う。素材がポリプロピレンなので、ヒートナイフで切り出すのも楽ちん、曲げに対する粘りがあって、汚れにくい素材。ただ、ポリプロピレンは接着剤・塗料や樹脂造形材を使いにくい素材で、エポキシ使っても別付けの部品が付かないので、可能な限り仕組みを簡素にしつつ、1枚板を熱加工で曲げて作るしかない。
この構造だと、四角く切り出して溝や切れ目、音抜き用の穴を入れた後は、ツメを2個所分折り曲げるだけでできるので、加工は楽なはず。
完成時は、ポリプロピレンの厚み+コーンの厚みで、最厚部でも5〜6ミリくらいになる。


というわけで、ハンダや工具の類、僕の作業工賃wは数に入れないとして、原材料費はだいたい210円くらい。失敗してもドトールで飲む珈琲2杯分くらいなので悔しくない。安い趣味だと思うw まあ、男の子wの遊びというのは歳喰ってもあんまり変わらないって話で。
こういう工作を超低予算で試行錯誤してるときが、仕事以外では一番楽しいかも。後は料理と酒とカラオケとG-Motion