表記統一

普段、複数の作者と競作の仕事が多い。
それぞれが異なる記法というか記述ルールで原稿を仕上げてくるので、いちいち表記がみんなバラバラだったりする。
このため、大概はアンカーとして全員分の原稿を整理しなおす。
例えば、

  • ください。
  • 下さい。

どちらも通じるし間違いじゃないけど、混在すると読みにくいのでどちらかに統一する。

  • かもしれない。
  • かも知れない。

これなんかも同様。この辺はまだ入門編wで、

  • 固い
  • 硬い
  • 堅い

このへんは、対象物の形状によって当てるべき字が違う。

  • 醒める
  • 覚める

このへんの、字義によって意味が違う、という言葉は特に厄介で、前後の繋がりを見て直さなければならないのだが、しばしば読み落とすorz

台詞が混在する文章では、文語と口語が激しく入り交じるため、どこまでニュアンスを損なわずに固い文章にしないか、というのも求められる。
文法的には正しいけど臨場感が伴わないとダメとか、その逆もダメとか。結局、その都度その都度、合ったモノというのを当てていかないとならないわけで。
その昔に比べれば、JustRightなどのようないい校正ソフトも出てるし、かなりマシにはなってきていると思う。そのJustRightだって、実際のユーザー数がその他の有名ソフトに比べて格段に少ないせいか(少ないだろうなあ……)、値段の割にはw性能はチープだし、でかい原稿の走査を行うとしばしばフリーズしたりするのだけど、全部を超人的校閲さんの記憶力と洞察力に頼っていた時代に比べれば、かなりマシ。


で、一人で書いている場合は、こういう表記のばらつきというのは基本的に出ないはずなので、僕の作業もそんなにしんどくないはずだ。
が、最近は怪ダレなど児童書向けの本を書いていたこともあって、漢字送り、開きなどが一般書と随分違った形で学習されてしまっていたらしい。
加えて、原稿書いている途中にATOK2009の試用も始めてしまったのが、ある意味で裏目に出た。
それまで使ってたATOK2007に比べて、ATOK2009は性能は上がってると思う。ATOK2007の辞書学習結果も引き継いでいるはずなんだけど、なんかある意味で親切すぎるというかw、痒いところを先回りしすぎというか。
ATOK2007で書かれたパートとATOK2009を使い始めたパートとで、表記にばらつきが出てるorz

  • ずいぶん
  • 随分
  • しばらく
  • 暫く

などなど。
自分の中に複数の作家が混在してるようで厄介。
仕事増やすな自分orz


ATOK2009そのものはいい感じなので、近々更新しようと思う。