またまたブレザオラとワイン

2月に仕込んだ大きい方のブレザオラが、いよいよいい感じになったので引き取ってきた。
味見をしたらうまかった。
重さ測るの忘れて、けっこうガツガツ食ってしまったorz
とはいえ、昨日の今日で食いきれる大きさではないわけで(1kg近くあるし)、今回のはかなり長く楽しめそう。
というか、今までは「ちまちま食う」という感じだったので、今回は「思いきって料理にバンバン使う」という方向で、サラダにしてみたりてんこ盛りのアンティパストにしてみたり。
今回のは砂糖をほぼ使ってないので、シンプルな塩胡椒味。これもうめー。
金取れるんじゃなかろうかと自画自賛の域。
とりあえず、冷蔵庫を塞いでた赤ワインと合わせてみた。
おおおお!(遠峰一青的に)
うまいうまい!
足りないので、ずっと寝かしていた頂き物の白を開けてみた。
麦焼酎で有名な雲海酒造は実はワインも作ってるんだそうで、そこの綾ワインのナイアガラ種の白を。
うわあ。うめえ!
葡萄の味がする!
やや甘口で、渋さはほとんどなくて、抜けるような青空が広がってる感じがします! うめえうめえ! 塩味の強いブレザオラ、今回はレモンと黒胡椒とグレープシードオイルだけでシンプルに和えただけなんだけど、それと合わせてもワインも負けないしブレザオラも負けない。デザートワインに近い白なのになあ。不思議。
リースリングオルテガニルヴァーナもそうだったけど、葡萄の味がくっきりしている甘口のワインは正義だな!
思わずぎゅーぎゅーと飲み切りそうになった。
残り1/3まで飲んで、我に返って冷蔵庫にしまった。
後でまた飲もう。


「甘口の白で喜んでるのはガキンチョのビギナーだ。わかってる大人は赤を嗜むものだ」
というようなことを、いつだったか誰かに言われたことがある。
ワインのことは正直ようわからんがw、材料である葡萄の味、形、香りをそのまま液体に変えてしまったかのような、素材への近さというのが好きで、それを突き詰めていくとやっぱ白。
ワインじゃないけど、生まれて初めてどなんを飲んだとき、「わっ。米の味がする!?」と驚いた。大島のしんちゃんが神楽坂のお祭りに持ってきてた青島の芋焼酎青酎(あおちゅう)」を初めて飲んだときにも、「わっ。芋の味がする!」と驚いた。東日本は甲類焼酎圏なので、ちょっと前の焼酎ブームまで、あまり乙類焼酎に触れる機会がなかっただけに、そして南の島の芋焼酎というのが新鮮で、大変美味しかった。
酒は元の材料を糖化するか、もともと糖度の多い材料をアルコール発酵して作られるわけだけど、なんというか材料の味が透けて見える酒=「出自を想像する楽しみ」というのを、酒に求めてるのかもしれんなあ、とか思うのだった。このへんは、時事ネタを眺めて背景を想像したり、体験談を聞いてそこに起きている怪異の手触りを想像したりするのにも似ていて、結局自分はそういうことを考えるのが好きなんだな、とつくづく思った。


日本酒とワインを同時に飲めない体質が恨めしい。
それを除けば、酒を美味しいと思えて、それに合いそうな食い物を作って食えて、そういう機会をそこそこに楽しめる「ささやかな今」をちょっと有り難いと思うのだった。小市民だなあ、自分w


ああ、酒がうめーと幸せだー(・∀・)