レシュティ

金曜の来客の折、ジャガイモを使った一品っていうことで、結局レシュティを作った。
レシュティはスイスの家庭料理だそうで、レシピは以下の通り。

  1. ジャガイモ(中×2個)をよく洗う。芽は取るが、皮は剥かないで、そのまますり下ろす。
  2. 塩胡椒を少し、小麦粉を繋ぎとしてほんの少々(小さじ1くらい)足してよく混ぜる。
  3. 具材はその他なんでもよくて、野菜でも魚でもOK。今回はサラミ、ソーセージなど肉の類を千切り。
  4. フライパンにオイルを敷いて、具材を炒める。サラミはカリカリくらいが美味しい。
  5. 具材に火が通ったら、すり下ろしておいたジャガイモに炒めた具材をダーッと混ぜる。
  6. ほどよく混ぜ合わせて、フライパンにジャガイモ生地を具材ごとドバーっとぶちまけて成型する。
  7. 蓋をして中火で焼く。しばらくは触らない。
  8. 焼き目がついたらひっくり返して反対側も焼く。
  9. 反対側も焼けたらできあがり。


かなりもちもちで腹持ちもよい。
ソースはオーロラソース*1でもよし、ウスターソースでもよし、醤油でもいいかもしんないし、塩檸檬で食ってもうまいと思う。
何より簡単だ。
レシュティには、生のジャガイモをすり下ろして作る方法、茹でて一晩置いたジャガイモをすり下ろす/粗く刻んで作る方法、ミルクを足す方法、炒めてから円形にまとめる方法、炒めずに円形にまとめる方法など、いろいろなバリエーションがあるらしく、「これがレシュティ!」というのはあるようでないらしい。
元々はスイス・ベルン州の農民の朝食だったものが、スイスのドイツ語圏に広まったものらしい。要するに「ジャガイモをすってまとめたパンケーキ」であれば、なんでもレシュティ、みたいな。*2


スイス風に徹するなら、これの上に溶かしたチーズをてろりと乗っけるラクレット風とか、パン・ド・カンパーニュや、ずっしりと重い黒パンの類を合わせたりするとよろしいのではないかと思う。ラクレットは断面を焼いて融かしたチーズをでろでろとジャガイモやパンなどに掛けて食べる、チーズフォンデュと並ぶスイス料理だが、とりあえずレシュティをひっくり返した上にピザ用の融けるチーズを乗っけて加熱してやれば、それっぽくなると思う。
カロリーはすんごいことになるとも思う。
一枚に大きく焼いてから切り分けたけど、これって一口大の小さい奴をたくさん焼いてもいいのかもしれん。今度試そう。


「飲んだら小腹が減ったねー」
というとき、夜食、ランチですぐに作れる。
ハッシュドポテトとどちらが好きかと言われたら意見は分かれるかもしれないけど、僕はこっちが好きかも。
ジャガイモのお好み焼き、或いは、「魔女の宅急便宮崎駿)」に出てきたキキが焼いてた「ジャガイモのパンケーキ」って、もしかしたらコレなのかな、とか思った。


ともあれ、夜食のレパートリーがまたひとつ増えました。

*1:マヨネーズとケチャップ

*2:レシュティと聞いて「エシュティ公国」を連想する人は、たぶん遺伝子にガメルが刻まれてる。