アガリクスの匂い

液体状アガリクスは、5ccくらいのシリンジで1.5〜2cc分くらい吸い上げて、蛇口からそのまま飲ませている。
麟太郎のカテーテルは、喉のあたりに開けた穴を介して、そのまま食道〜胃袋に直結しているので、カテーテルから入れたものについては味はわからないらしい。
与えている抗生剤が「凄く苦い薬なんですよ」ということらしいのだが、薬も全部カテーテルから入れているので、麟太郎は苦さを味あわずに済んでいる。
でも、美味しいご飯の美味しさも味わえないわけだから、一長一短。
ヒルズのa/d缶は麟太郎にとって果たして美味しいのかそうでないのかは不明。七面鳥が練り込まれているwのだが、今まで麟太郎は鳥肉系の飯ってあんまり食べたことがなくて、缶飯についても血合いは全然ダメ(臭いから)という贅沢っぷり。人間様は鮪血合いを大喜びでツナにして食ってるってのにさw
そういや、あのアガリクス
幾つか頂戴したアドバイスを参考に、ペット用ではなくて人間用のすげー濃い奴、というのをチョイスした。ペット用のほとんどは鰹節風味の粉・顆粒状のもので、鰹節の味が付いているのは「猫が違和感なく食べられるように」という配慮かららしい。
粉状のものと液状のものだと、液状のもののほうが吸収もよく成分も濃いらしいと聞いた。
人間が服用する場合は「濃いので水か湯に溶いてくれ」という但し書きがあるのだが、麟太郎には溶かずに(どうせ水と混ざるし)そのままちゅーっとやっている。
色は薄めの焦げ茶色。それだけ見てるとまずそーな、いかにも漢方然とした感じがするのだが、匂いをくんくん嗅いでみてちょっと考えが変わった。
なんというか……干し椎茸の戻し汁のような匂いがする。出汁、というか。うまそう。
確かにアガリクス茸を乾燥させてそれから成分を抽出して、それを濃縮してるわけだから、モノとしては出汁に近いものではあるのだろう。
ううむ……鍋に入れたいw


アガリクスは「元の茸をそのまま食うと大してうまくない」と評判なのだが、とりあえずエキス剤は大変美味しそうな匂いがするので、まあ良しとする。


麟太郎は相変わらず寝てばかりではあるのだが、流動食ちゅーちゅー、投薬*1アガリクスの三段構えが効いているのか、体重も戻り、何より鼻の色が綺麗なピンクに戻ってきた。*2毛艶もよくなってきた。膝に飛び乗るときにコケなくなった。
明日辺り、サメ軟骨も到着の予定。
詰め込めるだけ詰め込んで頑張ろう。

*1:薬は、制吐剤と中耳炎対策の抗生剤のみ。猫白血病ウィルスや癌に効く薬はない、ということから。つまりは、免疫力向上を願ってのアガリクスと、体力回復の流動食、それを吐き戻さない制吐剤の組み合わせが、麟太郎の命を繋いでいる。

*2:ちょっと前までは、小汚い茶色になっていた