余った焼酎の利用法
「之吟」のご主人から、「客が飲み残していった、余った焼酎ってどうしてる?」というお題が。
正直、日本酒は残ったら鍋や煮物に使うとか、肉の下拵えとか、いろいろ使い途があるのだが*1、確かに焼酎の用途って限られてる。
パッと思いつくのは、梅干しを漬けるときに瓶内を消毒する、暴漢に襲われて全身に刀傷を負った場合に、傷口を縫合するときの消毒薬替わりにクチからブーッと吹く*2というくらい。
料理に使うとしたら、豚角煮に使うこともあるけど、そんなに作らないしなあ、というくらい。
「アレはね、天ぷらに使うといいよー」
天ぷらの衣を作るとき、普通は冷水+氷を入れたものにさっくりと粉をとき、温度差を保った状態で高温の油に入れると、サクサクしたクリスピー感が出るのだが、水の代わりに焼酎を入れると、氷を入れたり冷やしたりしなくても、サクサク感がくっきりと出て、しかも冷めてもそれが持続するのだそう。
これは甲類乙類関係なく、真露だろうが大五郎だろうが魔王だろうが百年の孤独だろうがかまわないらしい。ただし、25度までの焼酎に限るそうな。
「それ以上の度数の焼酎を使うと、今度は硬くなり過ぎちゃうから。そういうときは水を足して25度くらいになるようにして使ってやるといいよ」
ほほう。
いいこと聞いた。
僕はあまり揚げ物はやらないんだけど、フリッターやピカタなどのような焼き揚げに近い物は作る。
今度応用してみようと思う。
天ぷらをまめにやる人は是非、余り焼酎でお試しを。