超-1/2010の内訳


すでに公開しているように、超-1/2010は賞金が付きます。
総額50万円。
うち、ランキング1位が30万円、ランキング2位が5万円です。
他に、今回は「作品賞」がありまして、これが10万円です。


超-1は元々、「超」怖い話に共著者として参加できる人を探す、という主旨の実話怪談著者発掘大会として始まっています。このため、「スゴイのをたくさん書ける人」というのが望ましいわけで、質と数*1の両面が求められるため、「たくさん書ける人」というところに重点が置かれています。ので、ランキングは「スゴイのをたくさん」の人ほど上位になるようなルールになっているわけです。

ただ、超-1にはもうひとつ「とにかくすごい怪談を読みたい人達の祭典」といったような側面もあるわけでして、ランキングの順位など関係なしに、応募されたのはたった一作だけど、その一作がものすごい破壊力の怖い話……というのがしばしばありました。
そういう、「寡作だけどすごい怪談」というのもちゃんと評価したい、ということで、今回は作品賞が設けられました。ランキングは著者の総合力、作品賞は単発作品のクオリティ勝負、ということになります。


超-1は「応募者及び読者が、著者名を伏せて公開された実話怪談を相互に著者を知らないまま、作品本意で相互講評し、その結果を順位に反映させる」というものになっています。
配点配分や集計結果の評価方式などについては精度を上げるために毎回何らかの改善や改良が加えられていますが、「匿名公開、相互講評」という鉄則は変わっていません。
評価方式については、最近は「秀作が3話以上あったA群」「2話以下のB群」という分類を行っていまして、「たくさん書ける著者であることが期待できるA群」「たくさんは書けないが秀作を発表したB群」という、だいたいそういう感じになっています。
傑作選・怪コレは、特殊な事情*2を除けば、概ね相互講評の人気順に収録されるので、A/B群の分けは特に関係ないんですが、怪コレ収録とは別個にやはり「今年一番すごかった怪談」は、顕彰したいよねー、ということで作品賞なのです。

作品賞は同点1位がない限り1作品なんですが、ランキング1位と作品賞のダブル受賞というのはあり得ると思います。


これで賞金総額50万円のうち、45万円までは明らかになりました。
あと5万円分あるんですが、それはまた後で。

*1:そして再補充力=取材力

*2:稀に諸般の大人の事情が立ちはだかることはあります。然るべき組織から友愛されそうなネタとか。