ebayと寄付

思い切って今までと違うことをしよう!


……ということで、ebayに挑戦してみた。
まず、PayPal登録もしてみた。前から「いずれ必要になる(海外通販に)」と思いながらも手を付けてこなかったのだが、海外通販ではPayPalが基本なので、この際頑張って登録してみることにした。
とはいえ、この辺の手続きは案外簡単で、クレジットカードの登録のみちと手間取った。カードを登録すると、そのカードが実際に使われているかどうか、登録者が当人かどうかを確認するために、PayPalからクレジットカードに200円の請求が来る。このとき、請求項目(引き落とし予定項目)の冒頭に4桁の数字が付いてくるので、これを改めてPayPalに登録すると、カードの実在&登録者の確認がクリアになり、請求された200円は後で改めてPayPalから振り込まれてくる、という手順。
国内の通販サイトなんかではクレジットカード登録についてそういう手順を踏むのってあまり経験なかったかも。
ebayは日本国内ではセカイモンなどでも登録できるのだが、ここはあえて頑張って*1オリジナルサイトのほうに登録。

原書を読みたいと思えばなんとなく読めるようになってくるし、どーしても英語のニュースサイトを読みたいと思えばなんとか分かるようになってくる。それと同じで、「どーしてもアレが欲しいんじゃあ!」という熱意があると、英文での通販もなんとかなるから不思議。

というか、ebayだろうとヤフオクだろうと楽天だろうと、交渉に必要なやりとりというのはだいたいテンプレ化されているので、何を求められているのか、次は何をすればいいか、などなど、英文でも概ねなんとかなった。
欲というのは人の限界をかさ上げしてくれるなあ、と思う。


んで、そうまでして欲しかったのはなんなのかというと、ライター一個。コンパニオンが付いてるの。
同じものを国内のどこかで手に入らんかと思って探してみたけど、これが案外ない。
日本にいれば大概のものは日本国内で日本語取引で手に入るし、実際そういうケースが多い。だから、世界の全てのものは日本に居ながらにして日本語で買えちゃうような錯覚に陥りがちなのだが、ヤフオク楽天で全てが賄えるもんでもないわけで、日本ではマイナーなもの、それどころか世界的に見てもごくわずかしか需要のないようなものとなれば、やはり扱ってるところを探し回って通販するしかないわけで……。現地まで買い付けに行ったり、現地まで行く人に頼んだりしなくても買えるようになっただけ、ずっとマシといえばマシか。


くだんのライターは無事$15で落札。モノがカルトすぎて対抗者もなかった。そうかー、落札はWONだよな。うん。*2
PayPalで代金支払いするときに、「ハイチ地震に寄付を!」という項目が出て、チェックボックスにチェックを入れると$1寄付できる、というような感じになってた。なるほど、寄付徴収をそういう「気前よくお金を払うつもりになっている気分」のタイミングのところに差し込み、なおかつ課金は商品落札分の支払いと一体化することで処理の手間を省く、という工夫なのだな。
寄付という習慣が、日常のごく少額な経済行動の中に違和感なく組み込まれている欧米社会ならではの試みと言えよう。これは日本のヤフオク楽天でもやればいいのに、と思った。


日本にも寄付の文化がまったくないわけでもない。
宗教的には例えば「お布施」があったり、「寄進」があったり、政治的には「献金」があったり、ごく身近なところでは善意善隣の「募金」や「義援金」などがあったりする。
だが、金銭的に余裕がある個人や企業が「寄付・寄進・献金」を行うことが罪悪であるというイメージが定着しつつあること、そもそも財政的な余裕のある企業が少ないこと、数十円から数百円単位の少額寄付(募金)を行う習慣が廃れつつあるようなこと、さらには寄付を受け取った組織の、寄付金扱いの不透明さなどなど*3から、「仲介者にお金を預ける形での寄付」に警戒心を持っている人が増えつつあるのかもしれない。
また、昨今の経済状況では「自分のほうこそ寄付してもらいたいくらいだよ!」という意識の人も増えつつあるので、ますます金額の多寡に関わらず「自分以外の誰かに金銭を供与する」ということに対する抵抗感というか、「寄付をしないことを正当化できる理由」が定常化しているので、そうした少額寄付というのもあまり広まらないのかも。「金持ってるヤツが勝手にやれよ!俺は関係ないよ!」という批判は、うーん、少なくなかろう。


寄付/献金が「良くないこと」のように思われてしまうのは、そうした寄付/献金を受け取った側の運用の不備にある。寄付をとりまとめる仲介者、最終受領者は、期待を金額に換算したものを預かってるという自覚を持っていないと。
日本人は身綺麗さについてとことん厳しいからなー。


そういうわけで、ライターの到着は1〜2週間後、船便で。
さてさて。どのくらい掛かるのか。

*1:ない英語力を振り絞って

*2:韓国の通貨単位とは無関係に。

*3:アグネスのほうの日本ユニセフ協会とか