イチゴ煮(ジャム)

昨日、駅前の八百屋さんの隣の果物屋さんで、とちおとめが1パック200円だった。お値打ち品の理由は、「形の不揃い、粒小さめ」などであるらしい。味に遜色ないし、傷んでもない。定型の大きさ、形ではないから撥ねられた、という類のものらしい。
そんなの全然気にしない。イチゴが200円になるのを今年も待ち焦がれていたのだ!
ということで、イチゴを一度スルーして西友で砂糖など買って帰った後、再度果物屋にてイチゴ2パックをGet。
1パック300gほどあったので、そのまま食べる分100gほどを残して残り500gは全てジャムにする。


まず、ヘタを取る。
このへんはペティナイフでちまちま刎ねていく。
鍋にヘタを取ったイチゴをどんどん積んでいく。
大きさのばらつきが大きすぎるようであれば、大きめのイチゴはこの時点で半割にしてもいいが、あえてばらつきを残したほうが仕上がったときにおもしろみが出ると思う。


ここに砂糖を入れる。
保存性優先でいくので、300gほど入れる。イチゴ500gに対して6割近くが砂糖。今回は三温糖で。
イチゴが満遍なく砂糖に触れるように、ざっかざっかとかき回す。
で、すぐに煮ないでこのまま放置しておく。


一晩放置すると砂糖が溶けて赤いシロップになっている。
これを最初は強火で、湧いたら中弱火にしてアク取り。
イチゴのアクは紅茶に入れると美味しいので、捨てずにマグカップにどんどん入れておく。
あく取りが一段落したら、弱火にして吹きこぼれないようにする。
浮いているイチゴをかき回して火の当たりにむらをなくす。
煮ていると、だんだんイチゴから色が抜けて白っぽくなっていく。
それでも構わずさらに煮ていくと、抜けた色がまたイチゴに戻って綺麗なルビー色になっていくので、そこらあたりまできたら火を止めて蓋をしておく。
あら熱を取りつつ、余熱で火を通す感じ。できあがりについては好みもあると思うので、味見してみて中まで火が通ってればよし。味がしないようでいても、冷めればシロップが染みていくので、あんまり気にしなくていい。
個人的にはジャムは原形を留めないジェリータイプよりも、果実の原型が残ってるプレサーブタイプのほうが、手作り感があっていいような、そんでそのまま食べても美味しいような気がするので、煮上がったイチゴは潰さずにおく。


鍋を冷ましている間に、別の大振りの鍋か深めのフライパンに湯を沸かす。ここにジャムを詰める瓶を入れて煮る。っていうか煮沸消毒。蓋も忘れずに煮る。蓋がプラスティックや樹脂製の瓶の場合、煮ると溶けたり変形したりしてしまう場合があるので、そういうときは蓋にアルコールを霧吹きしておくか、一瞬だけざっと通すかで我慢。
煮沸した瓶は、まな板にキッチンペーパーを広げたものの上に逆さに伏せて湯切りしておく。熱いので、鍋との出し入れはトングで、それと煮沸したら瓶の内側には触らないこと。


瓶が触れる程度の温度にまで冷めてきたら、ジャムを移し替え。
果実を先に拾っておいて、最後に煮汁シロップを足していく。果実は最初のうちは浮いているが、そのうちにシロップに沈むので気にしない。


今回はシロップがだいぶ余ったので、メープルシロップの瓶に詰めた。
もっと煮詰めてシロップがでろんでろんの状態にしてもいいのかもしれないけど、この「さらっとしたシロップとポテっとした果実」という状態のジャムがお好みなので、これはこれでよし。
保存料などは入っていないので、あまり長いこと保たすのは難しい。が、砂糖を多めにしておくと、雑菌が入ってかびたりしない限り、実は半年とか一年くらい保つ。すぐに食べない分は、小瓶に小分けしてあら熱取った上で、冷凍庫にしまえばいいと思う。


プレザーブタイプ=イチゴの原型が残ってるジャムは、イチゴが旬じゃない時期に、ケーキ、ホットケーキ、ワッフルなんかに乗せると、春の記憶が甦る感じでよろしいかと。このルビー色が夏も秋も楽しめるかと思うと、なんかもう作っただけで満足だ。


……どうでもいいが冷蔵庫がチーズと酒肴と瓶詰めでいっぱいだw