iPadと3DS

iPadAppleからようやく「今出ました」の報せ。
6/19には到着だそうです。でも締切直前だから撫でくり回すのはまた後日。
先着しているiPad用ケース、ケースの固定に磁石使ってるんだけど、大丈夫なのかこれ。


iPad電子書籍リーダーではなくて汎用タブレットPC。それはOK。
まあ、単一機種が非常に多く販売されたということ、iPhone3GS及びこれから出るiPhone4、それとiPod touch 3Gを含めて、iOS4によってひとつのプラットフォームを形成している、その中でもっとも「大きいもの」がiPad。僕はほとんど家から出ないw仕事をしているためユビキタス的な機能にあまりメリットを感じられないためWi-Fi版を買った。ので、実質的にも「大きなiPod touch」の域は出ない。スマートフォンですらないorz
考えてみたら入力専用機としてのポメラDM20もあるのにこれ以上、並行して持ち歩く携帯端末などいるのか、という疑問もないではないw


もうひとつ、E3でニンテンドー3DSが発表された。
こちらはゲームに特化する覚悟を示し、スマートフォンには追随しないらしい。

後藤弘茂のWeekly海外ニュース】 任天堂が発表した次世代ゲーム機Nintendo 3DS」の狙い
http://bit.ly/ao5Ger

今後、スマートフォンが高機能化と低価格化の真っ赤な海になるであろうことを考えれば、スマートフォンには入り込めない3D液晶標準装備とかゲームへの特化などによって、新たなブルーオーシャンにこぎ出した、という任天堂の戦略は現時点では正しい。


が、個人的には発売済みDS、DSLDSiDSiLLに加えて今後のスタンダードプラットフォームになるのであろう3DSには、電子書籍への扉を残して欲しかったなー、という気がしないでもない。というかする。


そうして欲しい理由、その1。
なんだかんだ言っても、普及台数、インフラとして考えられる母数がスマートフォンより遙かに多い。それだけで独自フォーマットで出しても行けるんじゃないかな、と思われる、マーケット(=端末数)のでかさ。

理由その2。
DSi以降の機種が対象になるが、DSストアへの接続によって独自ストアでのオンライン通販が可能になっている点。DSポイントという電子通貨を用いる仕組みができあがっている点も含めて良いと思う。
決済システムが既にあるわけで、これは惜しい。

理由その3。
親が「本を買う小遣い」をチャージして、子供が「チャージされた金額内で電子書籍を買う」という資金循環モデルが構築できるんじゃないのかな、という点。現状では「本を買え」と充当したポイントでゲームを買っちゃう可能性が高いがw、それはそれ、「電子図書券」的な、電子書籍しか買えない通貨ポイントを新設することもできる。その利用はDSからに限られる、とか。


現状、DSは子供向けにはほぼ行き渡っており、中高年向けにもマーケットを広げている。それらに対応するために、子供向けではないエデュケーションソフトもかなり増えたが、この掌にちょうど収まる端末を日常的に利用させるには、やはり「電子書籍の読書」という形が理想的だろうとも思う。
電子書籍は欲しいときにいつでも買えるというのは確かに魅了だが、買っている時間より読んでいる時間のほうが長いことを考えれば、Wi-Fi紐付きでの接続でも特に大きな問題にはならない。

DSの場合、液晶モニタが小さいことがネック。だがそれを解決するDSiLLが出たりしたし、今回の3DSも上モニタだけ大きくしたりしている。
専用のスマートフォンやiPhone4、iPadに比べれば画面の鮮明さという点では確かに劣るが、既に日本では普及している「携帯電話向け電子書籍」「ケータイ小説」の類を見れば、DSよりさらに貧しい環境で電子書籍の表示を行っている。
DS向けの電子書籍は既に幾つか存在しているが、それらを読んでいても文字表示についてのガッカリ感は実はさほど大きくはない*1


電車の中で2chのニューススレを携帯で読むことを考えれば、DSで電子書籍を読むのって、そんなに辛いこともないと思う。


後はコンテンツ供給の問題だが、これについては……ビジネスにできそうな気がするので企画書に書くw
ともあれ、3DS電子書籍の道を残して欲しいなあ。

*1:ただ、ユーザーインターフェースのガッカリ感は結構大きいw 凝らなくて良いから使いやすいUIが急務だと思う。アレはorz