ScanSnapのセットアップ

本日、おまえら行くな。の仮入稿。
直しがあるまで手が空くので――積まれてる他の仕事に着手。
公開済みWebページの誤字修正であるとか、今年に入ってからもはや収拾が付かなくなりつつある机周辺の整理であるとか、講談社の鬼のように分厚い支払い明細書の整理だとか、待っていただいている仕事の原稿執筆であるとか、猫トイレのための人トイレ改造計画であるとか、書きかけの企画書であるとか、そういえば頼まれてたPOP書いてないよとかorz……。


で、その合間を縫ってクローゼットに積みっぱなしになっていたScanSnapをセットアップした。
セットアップ以前に本棚の一角をこれのために空けたのだが、案外ぴったり。ここに万夜が入りこまなきゃいいな、とそれだけが心配。本人、参加したくて仕方ない感じだし。


さて。
最近はUSBコネクタの上にシールが貼ってあって、「慌てんな!とにかく先にデバイスドライバをインストールしろ、な?」と警告してくれるのだなあ。親切だ。
一通りデバイスドライバやら純正のスキャンソフトやらをインストールして準備完了。


試し取りというか、テストとして昨年の夏頃に漫画アクションの怪談特集でやった百物語記事を取り込んでみることにした。どうしても雑誌の仕事は本そのものを保管せざるを得なくて、猛烈に場所を食うため。
今までにスキャナは3回くらい、複合機は2回くらい買っているのだが、事務所で現在使われているSatera D350*1を除いて全てフラットベットスキャナだったので、Faxのようにシートフィーダが付いた連続式スキャナはこれが初めて。
しかも読者ページの仕事から離れて久しく、最近すっかりスキャナから遠ざかっていた。*2最近のスキャナの性能はどんなもんじゃいな、というわけで試したわけなのだが……。


早工エエェェΣ(゚д゚lll)ェェエエ工!


カタログスペックは事前に検討済みではあった。
ScanSnap S1500は1分間に片面20頁分、両面で40頁分を取り込みできるらしい。カタログで数字だけ見てると「へー(´Д`)」というくらいにしか思わなかったのだが、実際に取り込んでいるのを見てると、「かしょーん、かしょーん、かしょーん、」とそりゃもう早い早い。60秒で20頁ということは、実質1頁3秒ってことだものなあ*3。そりゃ早いわな。


取り込んだ画像は、付属の純正ソフト「ScanSnap Organzer」でそのままPDF化されるのだが、必要なものが一通り揃っている割には機能過剰でもなく、かといって痒いところに手が届かない、ということもない。
転倒したページを回転させるとか、微妙な歪みを補正するとか、ページ順入れ替えや不要ページの削除などなど、データを電子書籍化するのに必要な機能は一揃い、この純正ソフトだけで足りる。
自炊はとにかく次から次へと量を取り込んでいく作業になるので、このくらいのシンプルさでいいのかもしれない。


今回取り込んだ雑誌記事は、表紙を含めてカラー(グラビア)ページが4頁、特集怪談漫画、特集百物語レポート記事などを含めた白黒ページが合わせて36頁で合計40頁。
これでファイルサイズは18.5MBくらい。
ページの転倒は、どういう理由で起こるのかはよくわからなかった(まともに入ってるページ、180度転倒、90度転倒などが入り交じっていた)が、補正できるので問題なし。
補正に掛かる時間も40頁なら1冊につき3〜5分といったところだろう。


雑誌仕事は、オリジナルデータはだいたい大元の原稿のテキストファイルのみで、データ化されたものは良くてゲラ(JPEG)くらいまでだったのだが、これでPDF化して一括管理できる。
雑誌仕事で埋まってる棚が2〜3段片付くなあw


文庫、コミックをバラしての自炊は今後の作業。
とりあえず、「1冊自炊したら必ず清掃」というのが必須作業であるらしい。
また、今回は雑誌、40頁(20枚)程度だったのでカッターで切り離したが、今後作業数が多くなるなら、こりゃー確かに裁断機必須だ。


買い物方面「安物買いの銭失い」的な負けが今日一件あったばかりなので*4、裁断機について迂闊な安物買いをしてしまった大丈夫なのかどうか悩ましいところ。
本格的なの買うと高いし、中国製はいろいろ瑕疵がありそう*5だし。
安いの買って「勉強」して改めていいの買い直すのと、最初からオーバースペックを買っておくのと、果たしてどちらか賢いのか。永遠の謎です。


ともあれ、ScanSnapは自炊作業には十分以上に使える機械だと思う。
僕がヤフオクで落札したS1500*6は、タイアップソフトが付いていない*7バージョンで、32980円だった。同型品の楽天での最安値が40000円くらい、Amazon価格.comもほぼ同額だったので、約33000円+送料でも十分安かったと思う。これは勝ち負けで言うと勝ち。
製品性能、今後の使用頻度から言っても、十分に元が取れそうな気がする。

*1:キヤノン複合機

*2:読者ページの仕事では、読者ハガキをデータ化するためにスキャナを使う

*3:両面の場合も

*4:新品を開封した初日に涙を呑んで封印したのは久々orz モノはiPod touch用のクレイドルで、一見便利なようでいてイヤホンジャックが付いてなかった、とゆう<確認不足

*5:製品の耐久性、工作精度、交換部品の入手が困難とか……Chinese Kickoffは使い捨てるつもりならいいかもしれないけど、恒久利用にはあまり向いてないな、といつも思う。特に工作精度について言えば、日本人なら出来て当然と考えてしまうが故に「イラッ」と来ることが多いんだよなあ……。G-Motionでも中国製コピー品のエンジンはシリンダの工作精度が甘く気密漏れがあった(ガスがそこから抜けるのでエンジン出力は落ちる)りしたし部品数がある製品はどうしても信頼しきれない(´・ω・`)

*6:新品

*7:純正ソフトは付いている