ディスクスタッカとか

2004〜2005年頃に、ディスクスタッカ(Imation)とかDVD&CDライブラリー(サンコー)という製品が発売されたことがある。出た当時は「わー、スゲーw欲しいw」と思ったのだが、割とすぐに消えていった。
これは、CD-RやDVD-Rをキャビネットの中にドーナツ状に並べて収納し、目的のディスクをかなりアナログな方法wで管理して、瞬時に取り出す、という目的のものだ。

Imation Disc Stakka

Imation Disc Stakka

サンワダイレクト CD DVD 収納 ライブラリー DVD 一括管理 200-FCD016

サンワダイレクト CD DVD 収納 ライブラリー DVD 一括管理 200-FCD016

ImationOEM品のCD-RやDVD-Rのメーカーとして有名だが、「山ほどたまったディスクを管理する製品」としてリリースした。ディスクスタッカのほうは確か500台のディスクスタッカを1台のPCで管理できる、というのが売りで、上下左右に積み上げたディスクスタッカの写真を見て爆笑したっけなあw 確かその頃、日経BPかなんかの仕事をしていて見かけたんだと思うw


で。
この製品は今はもう販売終了していて店頭在庫以外では手に入りにくいだろうなと思う。これが流行らなかった、或いは需要が消えてしまった理由として考えられるのは、HDDやSSDの低価格化がいきなり進んだためだろう。
2004年当時はまだHDDは100GBとか160GBとかが主流だったんじゃないかなあ*1。せめて320GBとか。
BDの最初の製品が出たのが2003か2004年くらいだったと思うのだが、どっちにせよ今ほど普及はしておらず、2004年くらいまでの「外部記録媒体」の主役は「安いCD-R」か「でかいDVD-R」のどちらかだった。
が、この後BDが出てきたり、それ以上にテラバイトクラスのHDDが出てきたり、500GBクラスのHDDが激安になったりで、いちいちCD-RやDVD-Rに焼くよりは外付けHDDを次々に買い足していったほうが安上がり……という感じになって、こうした「大量のディスクを管理する製品」のマーケットそのものが消えてしまった。


で。
電子書籍は実体としての紙のような媒体形状を持たず、PDFやePubなどデータの形で存在する。
Amazonキンドルのように、データ本体はAmazonのサイト上にあって、一度購入すれば何度でもダウンロードして取り出せる*2というシステムは、いずれ主流になっていくだろうと思う反面、自前の本をバラして自炊した電子書籍の保存は、

  1. オンラインストレージ
  2. 自宅HDD
  3. 媒体書き出し

など複数系統になるのではないか、と言われている。
オンラインストレージは、だいたい5GB前後くらいまでは期間限定で無償、有償でも10GBくらいまで。コミックをどんどんバラして吸っていったら、10GBじゃまるで足りない。
自宅HDDは1024GB*3以上余裕で確保できる反面、自宅HDDを吹き飛ばしたらそこで終了orz
そうなると、媒体に書きだしてそちらも並行保存する、ということになると思われる。改めて準古典w媒体の活躍機会が出てくる可能性があるわけで……。

  • CD-R=700MB
  • DVD-R=4.7GB
  • BD-R=25GB/50GB

とあると、「BD-Rに全部突っ込めばいいじゃん!」と考えがちだが、もしその唯一の1枚に支障が起きたら、その中に入っているデータが全て道連れで数百、数千冊を同時に失うことにもなりかねない。
となると、CD-RかDVD-Rに分散管理するのが正しいリスクヘッジ、ということになる。
そうなってくると改めてディスクスタッカやDVD&CDライブラリーのような準アナログwなディスク管理機器が日の目を見る日が来るのではないか! とか思う。
Imationさん、サンコーさん、あの製品は早すぎたんですよ!
今こそどうすか!
電子書籍の最終管理システムとして!

*1:ちょっとうろ覚え

*2:クラウド的な意味で

*3:1TB