すっぽん

最近すっぽん食べてないなあ(´Д`)
以前は大久保にすっぽんを丸ごと売ってる店があったので、たびたび買ったものだった。お店で食べるとなると、よほどのお大尽に着いていくとかしない限り自前で食える値段じゃなかったりするこの生き物だが、「生きてるのを一匹」という単位で買うと、案外買えないこともないお値段だった。時期はずれのちょっと小さいのだったら、2500円〜3300円くらいだったと思う。


で、以前にもそれを友人の結婚祝いに「生き物と生物どっちがいい?」と聞いたら「生き物」と言われたので、生きた状態のスッポンをプレゼントした、という話をたびたび書いた。その生すっぽんは喰われずにそこの事務所で飼われてしまい、死んだ後は埋葬されてしまったらしい。食ってくれw
「お返しに生き物と生物とどっちがいいですか」と聞かれて、「生き物!」と舌なめずりをしながら待っていたら、ハムスターを貰った、という話も何度も書いた。
ハムスターは食えないねw

おみやげ考(2)生き物か生物か
http://bit.ly/ca3dlM

その後、ときどき思い出したように、お中元に「生き物」を送ったりしている。泥鰌とか。泥鰌も旨いよね。500匹くらい一気食いしたらきっと最高だよね。


というわけですっぽん。
最近僕は食うチャンスはあまりないのだが、忘れないうちに捌き方をメモっておく。


まず、すっぽんを清浄な水に泳がせておく。


シンクか大きなタライにまな板を入れ、そこの上にすっぽんを入れる。
多少濡れても汚れてもいいところwに置く。


すっぽんに噛みつかれると指がもげるので、指を噛まれないように気をつけつつ、割り箸を噛ませてしまうといいのだそうな。
すっぽんが割り箸に噛みついたら、そのまま箸を引っ張って首を長く伸ばす。そこに中華包丁か出刃包丁を、ドスンと落として首を刎ねる。


血がビュバー! と出るので、素早くコップなどに生き血を集める。
この生き血はもちろん飲むのだが、そのままでは飲みにくいので、アップルジュースやグレープフルーツジュースで割って飲むといいのだそう。ワイン割ってのもアリだそうです。ジュースやワインを入れると凝固しにくくなるそうなので、冷蔵庫にしまっても大丈夫。冷やして早めにいただく。


血が一通り出きったところで、胴体を捌く。
外側の甲羅をたわしでがっと擦って苔など落とす。
甲羅と胴体の間に横から包丁を入れて、甲羅を回すようにしてフタ(甲羅)と胴体を切り離す。
内臓のうち、黒くて丸いのが肝で、これはたいへん苦いので潰さないように取り出す。
肝も精が付くので、生で丸呑みするといいらしいけど、苦手な方は無理をせず。
また、肝を取り出す前に潰してしまうと肉が全て苦くなってしまうので、これだけは慎重に取り外す。


肝を抜いたら胴体内の血を流水で洗い流す。
内臓を取ってよく洗ってぶつ切り。
手足を根元からがつんがつんとぶつ切りにした後、甲羅、身肉、腹側なども包丁の重さを利用してバツバツンと切る。大きさによるが、4〜6等分くらいでOK。


土鍋に焼いたネギと酒と水とぶつぎりしたスッポンを入れて、がんがんに炊く。炊いて炊いて炊きまくる。アクは取りまくる。できるだけ大きな鍋で、必要以上に大量にスッポンスープを作っておく。
具はネギとすっぽんのみで。
味付けは、スッポンから出汁が出るので、塩のみで。


夏でも暑くてもがつがつ行くとよい感じ。
生き血→鍋→スッポン雑炊のコース。
多めに作っておいたスッポンスープは、放置しておくとぷよんぷよんの煮こごりになるので、翌日すっぽんゼリーとして食べるとまたよし。舌の上でとろけます。
当日当夜は前屈み、翌日は早起きできます。


「でも自分じゃできないし」というときは、行きつけの飲み屋*1に持ち込んでやってもらうと良いでしょう。
1kgで4〜5人前。



ああ、最近食ってねえw

*1:チェーン居酒屋を除く。