出張的な(2)

二日目、同行の編集さんは一足先に帰京され、僕はもう少しぷらぷらすることに。
今回の目的地は小倉だったわけなのだが、実は十何年か前に僕は一度小倉に来ている。当時の記憶は曖昧で、「駅前にモノレールがあった気がするが、駅前ロータリーはまだ工事中っぽかった」「袋に棒が入っていないかき氷系アイスを売ってた」とかなんとか。
同行の編集さん、雨宮氏ともに「小倉と言えば城」*1という話だったので、城などを見物した後、駅周辺部をとにかくひたすら歩いてみた。その結果、僕の記憶の中にあった「なんかうらぶれた小倉」というのは、アーケードの広がる南口ではなく北口であったらしいことが判明。袋に棒が入ってないかき氷アイスも、当時の記憶とほぼ同じ場所にあったファミマで発見。
九州人に聞いても「そんなもの聞いたことがない」と言われて、あれは青春の幻影か何かメーテル的なものなのかと諦めていたのだが、棒のない袋入りかき氷はやっぱ実在したんだ! ということが確認できて満足。
Twitterにその喜びを吐露したところ、
「それは私の夏の主食です」(九州在住の方)
「それ、今年の夏のセブンイレブンのフェアか何かで売ってましたよ」(東京在住の方)

……orz
心の中の思い出は、もっと早くクチに出しとくべきだったw


昼飯どうすべ、ということで「こくらでめし」を訊ねたところ、小倉駅から自転車で10分在住の古い知人から「娘娘で肉焼きめしを食うべし!」というアドバイスがきた。Twitter万歳。
娘娘はごく普通の大衆食堂的中華屋さんで、一階はカウンターのみ、二階はテーブルのみ。
名物は「肉焼きめし」だという話なのでそれを頼んでみる。単品で500円。ラーメンとセットだと600円。安い。
うまい! 肉いっぱいの炒飯! 豚ロースか何か、スライス肉だけど結構厚い。そして甘いタレが掛かっているw 牛丼のように甘いw
九州ではうまい=甘いなんでしょうか。


ところで、九州の醤油ってのは甘いのだということを今回初めて知った。
いや、過去二回も九州に来たことあるわけで、初めてじゃないはずなのだが、そのときに醤油をクチにした記憶がない。あったかもしれないけど覚えてない。
今回は魚介をいただく機会が多かったので、余計に「あっ、甘じょっぱい!」というのを認識できたのだと思う。
小倉のスーパーを覗いてみたら、キッコーマンなど関東ではおなじみの醤油メーカーのものより、ニビシとか現地メーカーの醤油の占める割合のほうが遙かに大きかった。「うまくち」とあるものは甘いらしく、みりん、砂糖、ステビア等が使われていた。思わず小振りな醤油を土産として購入。でも刺身醤油は甘くないほうがいいと思うのだった。

そういえば、同じスーパーの総菜売り場を覗いたら、海苔巻きは太巻きしかなかった。辛うじて「細巻きセット」というのがあったのだが、それは漬け物を巻いたもののみで、海鮮その他の具材を巻いた海苔巻きはとにかく太巻きしかなかった。

また、焼きそば、うどん、焼きうどん、その他、タレの類の種類が非常に豊富だった。棒ラーメンにマルタイ以外のメーカーがいろいろあるのは知ってたけど、その種類も豊富。鮮魚売り場には雑魚も含めて魚がゴロゴロしており、むしろこれを土産に買って帰りたい、と……。
うちの田舎もそうだけど、漁場に近い港町は観光用のあれこれよりも、普通の日常食日常品のほうにこそ「おごっそ」がいっぱいあるよな、と思う。


夜、再び雨宮氏と合流。
日本酒がえらいこと豊富なお店にて、再び一献。
竹の子書房九州総会のお土産のおすそ分けを頂戴した。このうち日持ちしそうなものは、第二回関東総会に持っていこうと思う。ビンゴカードと一緒に。

*1:暗に「そのくらいしか見るとこないですよ」というニュアンスだったような(^^;)