出張的な(3)

三日目、小倉から博多へ。
初日は新幹線で移動したら、17分くらいだったのだが、ほとんど「高速地下鉄」という感じで風景も旅情もへったくれもなかったので、帰りは在来線にて。鹿児島本線を通って70分くらい掛けてつらつら戻る。


「はかた めし たのむ」とこれまたやってみたら、博多郊外在住の旧友がやってきて、飯を案内してくれました。ありがとう、さんさん。
博多駅ビル内の「だるま」にて、博多ラーメンと酢モツ。酢モツうまかった。こりこり。
その後、竹の子書房九州支社の方による「博多駅駅弁ステーションで売ってたうにめしはうまかった」情報を得て、おやつとして駅弁を買う。駅弁はおやつ。


後は土産でも冷やかして帰るか……と商品を眺めていたら、売り子のおばちゃんからやたら注目される。やっぱこの頭は珍しいですか。
そういえば小倉の土産物屋でも「今日はライブで来たとや?」と聞かれた。
いや、ライブを「見に来た」わけではなく仕事でと答えると、
「さっき、紫色のアタマしたミュージシャンの人がライブで来よったと。あんたもライブ【で】来たとや?」
ああ、はい。違います。だいたい年配の人に言われるんだよなあ、音楽やってるんですか、ちうの。そして「綺麗な色やねえ」と褒めて貰いました。空港とか土産物屋とかでスレ違う小学生にはガン見されてました。小学生以下の子供の、親に報告に行く反応と、壮年以上のおばちゃんの「綺麗やねえ」という反応はとても好きです。


博多の土産物は、一言で言うと、「ラーメン」「黄色い」「そして赤い」。
ご当地ラーメンセットというのは博多以外でも珍しくないと思う。そして、赤いのはその大部分が明太子かそのバリエーションだから。小倉/門司物産ということで河豚関係のものもあった。3万円のふぐセットって、誰が買うんだそんな土産! というのはさておき。
そして「黄色い」のは、「博多通りもん」という饅頭。
のだめカンタービレで一躍知名度を上げたのだと思う。そうに違いない。
銘菓ひよこよりもにわかせんべいよりも売り場面積でかかった気がする。
博多駅土産物売り場でも、駅のキオスクでも、福岡空港の土産物売り場でも、搭乗口を入った一番最後の売店でも、とにかく最後まで「買っていかんかあ」と追いかけてきたのが通りもんでした。とりあえず自宅用に五個入り買ったので勘弁して下さい。


ところで土産物売り場で買うものじゃなくて、普通にスーパーで買ったのだが、「日本初のふりかけにして、日本のふりかけの最高峰」と言われる【御飯の友】を、どーしても食ってみたくて自分土産で買ってきた。*1


そして飛行機は約40分遅れで羽田へ。
離陸前離陸後の機内で子供が「こわいー、こわいー」と泣き続けていたのだが、語彙の少ない子供が延々ひとつのキーワードだけを叫び続けて*2いるのを聞いていると、なんだかこっちも怖くなってくる。飛行機事故モノの番組を見るのは好きなのだが、その反動なのか飛行機はなんかコワイ。ニガテ。コワイ。空に浮く瞬間が、なんとなくジェットコースターっぽくてダメなのだな。きっと。
ところでスカイマーク、737-800は初めて乗ったのだけど、3列+3列で新幹線なみに狭い。空飛ぶ新幹線。翼の生えた新幹線。
……ニガテだわー。


旅は過程が大切。目的はひとつで十分。
ノープランで行く旅。
乗り鉄ではない、はずだ。自分。

*1:自宅に着いてから九州総会からの土産おすそ分け品を開いたら、その中にも御飯の友が入ってたw

*2:30分近くは泣いてたと思う