大漁

どこにも出せない系の怪談wを大量に聞く。大漁。
でも少なくとも「超」怖い話には書けない。
シモだから。


使いようのない、というと叱られるけど「知っていても人前で語るのも憚られる怪談」とか、「書くとファン*1を絶対に失う怪談」とかの類は確かに扱いに困る。
しかしながら、怪談というのは「人目を憚り」「人の目を気にし」「人に懐疑のまなざしで見られ」「正気を疑われかねない」のが本来の姿なのであって、その意味で「気まずいシチュエーションで起こり」「状況説明をするのに隠語を乱発せねばならず」「異性がいる場所でするとセクハラになりかねず」「それが怪談としてどんなに激しいものであろうと、決して誇る*2ことができない」ような、シモ系の怪談、秘め話、閨房怪談の類というのは、本来の雪女*3よろしく、まさに大人に許された怪談、という気がする。
怪談は、人前で堂々と誇らしげに語れるくらいじゃまだまだだな!


……というようなことをブっていたら、「じゃあこれも」「ください!」「じゃあこれも!」「ください!」の応酬で、人前で話しにくいシモ怪談ばかりがどっさり集まった。
大変嬉しい。
シモ怪談を聞いているときの僕は、驚くほど生き生きしていて、少年のような澄んだ眼をしていたらしいです。どっとはらい





ただなんていうか、シモ怪談に手を出すとそればかりが集まるというか……。
「ああ、お好きなんですね!」とか、
「それでしたら実はこんな話が!」とか、
「誰にも言えなかったんです!」とか、
まあ、そうでしょうね……。

*1:主に女性ファン

*2:例えば体験談を発見したことや、体験したことそのものなどを、誇らしげに言うという意味で

*3:全裸です