帰省と桃屋のパンと墓参りと

今年初の帰省。
年末年始は「超」怖い話があるので、例年年賀状の準備も礼状も書けず、大掃除もできず、三が日も休めず……そしてようやく身体が空いたので、大慌てで帰省。


最近は帰省というとだいたい御殿場の実家に帰ってしまうのだが、元々は沼津出身*1、遊んで暮らした街も沼津なわけで、久々に沼津に行った。
様変わりはしていてもやはり沼津感溢れる街並みw
そして今回の第一の目的は、桃屋のパン。
沼津駅南口にある「仲見世商店街」というショッピングモールをずっと南下して、さらに道路一本渡って「新仲見世(しかしこちらのほうが寂れている)」というショッピングモールをさらに下って、新仲見世の出口付近辺りにある間口一間のごくごく小さな総菜屋というか、揚げ物屋さんが「桃屋」で、ここで売られているカツサンドがうまい。めちゃくちゃうまい。いや、たぶん大してうまくないのかもしれないがw、ソウルフード。甘いソースと普通のソース、カツとコロッケとメンチとハムがあるのだが、通は甘いカツサンドで。昔は甘いコロッケも好きでした。
なんか、どーしてもこれを食べたくて仕方なかったので。
できたてでも近くに座れる椅子があるわけでもなく、路上で立ち食い。
高校時代とか、学校帰りによく買い食いしたっけなあ。
後で「桃屋のパン食べた」という話をしたら、「あー、桃屋の。あそこのおいしいよね」と地元の誰も彼もが言う。はっきり言って宣伝もしてなきゃ、有名店でもない。小さくて小汚い。むしろ仲見世商店街にあるのっぽパン専門店のほうがまだキャッチーだと思うのだが、「やっぱ買い食いは桃屋だよね」ということで認知されている。
僕が高校生の頃は確か、「一億円貯金したら店を辞めて後は利息で生活するんだ!」というのを目標に商売をしているらしい、という噂があった。バブルの前の、景気が上り坂だった頃の話で、当時は金利もよかったのでw一億円の貯金があったら毎月の利息で遊んで暮らせたかもしれないが、今じゃ無理だよなあw
いろいろ微笑ましい都市伝説を、カツサンドと共に思い出した。


第二の目的は旧友の墓参り。
上京してきたときに一緒にアパートを借りたルームメイトで、高校三年間同じ美術部にいた同窓生がいたのだが、6年ほど前に病気で早世した。
一度、墓参したことがあったがそれっきりだったので、久々に足を向けてみたのだが、久々すぎて周囲の再開発が猛烈に進んでおり、「なんとなく記憶でいけるだろう」と思ったら、まるで行けなかったw
右往左往道に迷いつつもなんとか辿り着き、線香とコーヒー牛乳を供えてきた。


第三の目的は叔父の見舞い。
最近顔出してないから顔見せにいってこい、との指令を受け。
下河原の友人の墓からぼちぼちと蛇松線を辿って市道へ。
メジロがミカンを食べに来る様などを眺めながら、叔父叔母、伯母などを見舞う。思ったより元気でした。


第四の目的は旧友と飯。
これまた高校時代の美術部仲間と飯と酒。
沼津駅南口の「鮪小屋本店」にて。獺祭純米大吟醸/一合で820円とか、都内だとまずあり得ない!生桜エビ(・∀・)ウマー!刺身豪快盛り(・∀・)ウマー!飲み屋入って鮪が解凍モノじゃないのって嬉しい。
やっぱ、魚がないと生きていけないなあ。自分。


その後カラオケを軽く嗜み、御殿場線の終電で実家へ。
駅前のタクシーがなかなか掴まらず、このまま静かに死んでいくのかと思っ(ry

*1:前の実家も沼津でした