青いプレッツェル

新宿にて、竹の子書房関係の送別会。
送別会の餞別用として「青いプレッツェル」を焼いた。

前々から持て余していた食用色素青(青色1号)の使い途として、「青い食べ物」に是非とも挑戦してみたかったため。

材料は、強力粉250g、薄力粉150gの計400g、バター40g、全卵1個、クミンシード、砂糖、塩、ドライイーストなどいつものプレッツェルの材料に、食用色素青を追加。


強力粉・薄力粉をよくふるって、ここに砂糖大さじ3、ドライイースト小さじ2をぬるま湯で溶いたものを混ぜる。溶かしバターも混ぜる。塩ふたつまみくらい混ぜる。全卵も割り入れる。クミンシードは煎って冷ましたものを粉の時点で混ぜる。
そして、食用色素青も投下。一瓶全部使う

なんというか……食べ物というより、青カビだらけの何かのような……。
この時点ではまだ卵が混ざりきっていないので色は薄め。

青一瓶使ってもなんとなく青みが足りない気がしたので、緑も少し入れてみる。青は液状、緑は粉末状なのだが、緑のほうが色が強く出るっぽいので控えめに。

これをこね続けていくと、あら不思議。
小麦粉を練っていたはずなのに、なぜか油粘土に……。

……。これ食い物か?
と、とりあえず気を取り直して一次発酵させる。
季節的に外気温での一次発酵は無理なので、炊飯器を利用*1
保温にして15分、保温スイッチを切ってさらに15分。合計30分くらい。
ちょっと膨らみました。

……緑が強く出てるorz
なんか、青いと食べ物っぽくないけど、緑だと食べてもいいもののような気がしてくるのは不思議。
ふくらみが足りないようであれば、このままもう20〜30分ほど発酵させる。

できあがった生地を八等分して、ひとつひとつを木の葉型の伸ばした後、

端を残してこんな風に3つの足ができるように切り込みを入れる。これを三つ編みの要領で編み込んでいくと、こうなる。

編み終わりはちょっと湿らせてばっちりと繋いでおかないと、後でほぐれて三つ編みが崩壊してしまう。
だんだん麻痺してきて、「生地が青くたっていいじゃないか!」という気持ちになってきた。
残り7個も全部編みました。

……。
やっぱダメだ。なんか蟲っぽい。
クランベリーとか付けたら、たぶん王蟲っぽい。
でかいダンゴムシのようだ。

これを、重曹大さじ一(分量外)を溶かして沸騰させた湯で茹でる。片面15秒ずつ、合計約30秒茹でたら、バットに一度上げて表面が湿っているうちにザラメ状の粒塩と粗挽き黒粒胡椒をぱらぱら掛けておく。
プレッツェルとベーグル*2は二次醗酵しなくていいので大変楽。

全部茹でたら、グリルパンへ。
うちではオーブンレンジの調子が非常によろしくないので、パン焼きは専らフライパンかグリルパンを利用。
二枚のフライパンを組み合わせた感じのグリルパンはひとつあるといろいろ重宝します。
これにクッキングシートを敷いて、4個ずつ焼く。

一個の焼き時間はまず3分、焼き色の付き具合を確かめてもう5〜8分、ひっくり返して5分、焼き色を確かめてもう5〜8分で、合計で20〜25分くらい。火力は最初は強火でグリルパンを加熱しておいてから、中火くらいに落として調整。

焼き上がりです。
香ばしい焼き目が付き、塩と胡椒が相まって大変美味しそう。
焼き上がり後は水蒸気が出てるので、あら熱が取れるまで袋詰めしない。

案の定、ひとつだけほぐれたのがあったので*3、ほぐれ部分を味見してみたのだが、味はいつも通り。美味しい。人様に差し上げて問題ないレベルだと思う。
冷めると固くなるので早めに食べてね。



問題は色だよ色。
緑っぽいから食べても大丈夫な気がするとか、撤回します。
なんか青緑っぽい。僕のテーマカラーです。
餞別「僕のことを忘れないでね」にこれほど即したものがあるだろうか。


ちなみに青色一号の食品としての安全性について言うと、身体に害はない……どころか、ある種の脊髄損傷の治療薬としての効果が、マウスの実験で認められているらしい。ごくごく呑むものじゃないwとは思うけど、経口投与で脊髄損傷の回復速度が速まるらしいよ!
……過剰摂取した場合の副作用で、皮膚が青くなるらしいよw

http://www.2ch-vivi.mydns.jp/2009/07/post-124.html

*1:パン生地発酵機能付きのがあればそれを利用。うちにそんなものはないので、普通の炊飯器で目見当

*2:ベーグルは砂糖湯で茹でる

*3:茹でてるときにほぐれやすい(´・ω・`)