カードヨム

電子書籍の最大の弱点は、「ネットに来ない人は、いつまで経ってもその存在を知ることはない」ということ。
例えば「今、パブーで大人気!ダウンロード数No.1」であっても、パブーに行かない人、そもそもパブーを知らない人、ネットに繋がない人の視界にその情報が入ることはない。
ましてや、大人気ではない作品wが知られる可能性はますます低い。


パピレスAmazonなどの書籍通販サイトや電子書籍ストアでは、新作は目に触れやすいところ(トップページ)に並ぶのだろうが、旧作はどんどん下に潜る。新作でも人気作ではない、話題に上がらない、ランキング上位に来ないものはほとんど目に触れない。


Twitterで宣伝すれば、と言うけど、Twitterは揮発性が高い。発言した一瞬後にRTされない情報は、TimeLineに埋もれて消える。
また、フォロワーが4桁、5桁とあれば効果は期待できるのかもしれないが、そのフォロワーが「自分に興味を持って積極的にフォローしたファン」ならともかく、自動相互フォロー機能で増えたフォロワーなら、恐らくほとんどTLにも現れない。
つまり、波及効果は期待値より小さい。


ということで、やっぱ「ネットの外」に展開していかないと、展開には限界がある。
フライヤー、チラシの類を作るという手もあるのだろうが、フライヤー、チラシの類は……ライブハウスや芝居にいったとき、入場と同時に渡されるもののほとんどは、八折くらいにしてカバンに突っ込んで一週間後くらいに捨てるか、ぱらぱら一瞥して終わりか、そもそも見ない。
どっちかというと、電子書籍/本/読書という娯楽は「ぼっちで過ごすとき」「暇つぶしをしたいとき」に必要なコンテンツなので、そういう用途に見合う場所に置かれるべきではないだろうか!


というわけで、カード式電子書籍を作ってみた。



【カードヨム】 - カード式電子書籍のご案内
http://www.takenokoshobo.com/card/


電子書籍コンテンツの頒布方法についてはいろいろ思うところがあるのだが、ペイシステムがクレカか電子マネーである限り、未成年が電子書籍の消費者になりにくい。
電子書籍というか書籍コンテンツの消費者の結構な割合は未成年(子供・学生)である。
なので、「ネット以外の店頭で、現金決済で買える」「ネット以外の場所で存在そのものが目に触れる」ようにすることが割と重要なのではないか、と思われる。


そういう実験やノウハウ蓄積は出版社ももちろん取り組んでいるのだろうと思う反面、それは営業さんの領分なので編集さんには話が伝わってこなかったり、ましてや社外の著者にはほとんど話が伝わってこなかったりするのは致し方ないのところなので(社外秘だと思うしw)、とりあえず叩き台になりそうなものを自分達で作ってみることにした。


というのは建前で、カラーレーザープリンタを使う口実が欲しかったw