怪ダレ7打ち合わせなど

怪ダレ7の原稿を手直しする恒例の打ち合わせなど。僕を含め複数の著者の手によるお話で構成されている怪ダレ。
できるだけバリエーションが幅広いほうがよいのだが、一方で文体の揺らぎやら、「児童書的な表現」という特殊条件wがあったりで、大人向けの書籍ではあまり踏まないステップが、非常に重要になってくる。
大人向けの本だったら難字にはルビを入れればいいけど、子供向けの本は「小学校○年生までに習っている漢字以外は、できる限り使わない」というのがあって。
これで毎回頭を悩ませる。熟語を単純に平仮名に開くと、意味が通じにくくなる上に、平仮名が続きすぎてわかりにくくなるとか。さらには、文字数が大幅に増えて行数がぼろぼろはみ出す、とか。
そうすると、いろいろ言い換えが必要になってくる。
「目撃した」→「見つけた」
「刮目した」→「ビックリして目を見ひらいた」
とかそういう。
「弱肉強食」とか「魑魅魍魎」とか「百鬼夜行」とか「驚天動地」とかもう、どうすればwww
また、パッと見で画数が少なそうな文字や、あまりにも日常的に使っていて小学校上級生くらいなら読めて当然の文字であっても、小学校低学年では【まだ習ってない】ので使えなかったりとか。
これを、言い換えたり、直したり、表現そのものを見直したり、はみ出しを詰めたり……というようなことを1冊分、半日掛けて近所の喫茶店で編集さんと首付き合わせてやることになる。
それでいて元の作者の作風やコンセプトは維持しつつ、全体として小学生に読みやすく、理解も促しやすく、しかし適度な「疑問符」も残す。
ボキャブラリと視点・発想の転換をびしびし強いられるわけで、大変に脳を使います。


さあ、前書きと後書き書かねばな。