子猫のパヤパヤ

初音ミクはいろいろな曲を歌わされているようで、フィッシュマンズ初音ミクに歌わせてみた、というのを3曲ほど発見。
有名所の曲もさることながら、「こんなん、誰が……」というようなマイナーwな曲も歌わされている様子。
カバーは初音ミクの調律(というか調整とか調教とか)のための練習として打ち込まれるケースが多いようで、カバーを歌わされwている初音ミクの中には、人間と寸分違わないものもいるので空恐ろしい。

【ナイトクルージング】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1250442
【頼りない天使】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1257989
【ひこうき】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1258030


【20世紀の終わりに】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1250442


一方で、オリジナルを歌っている初音ミクも多い。
相変わらず、自己紹介またはユーザーに対するチュートリアル的な曲が多く、「初音ミクという無機物」の視点に立ち、そこに魂があるかのように扱う*1という楽曲群には秀作が多い。


それを抜け出て、初音ミク自身の心情を描くのではない曲、というのもぼちぼち出てき始めている。

【子猫のパヤパヤ】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1336409
http://jp.youtube.com/watch?v=LyIHVekboIE

シンガー&コーラス(コーラスは恐らくMEIKO)に徹し、自らについてではないものを歌う段階に進みつつある。この自己紹介テーマからの脱皮が進んでいくと、さらにいろいろな素敵な曲が世に芽吹くのではないかという気がする。


そんなわけで、本日はパヤパヤされながら仕事中。
オリジナル曲「子猫のパヤパヤ」は大変パヤパヤですね。




……猫歌は反則だよう(^^;)

*1:本来的な意味では、存在しないココロが存在するかのように扱い、振る舞うことを「萌え」と称するのではないかという気もする。でもそれって、昨日や今日のブームじゃなくて何百年も何千年も昔から、日本の伝統的信仰感の中に息づいている感情なんじゃないのかな、と思ったりもする。神籬信仰の類なんかもろにコレだし。そして、無機物であるが故の「ものの憐れ」とか「切ない心情」を、心なきものの声として代弁する、させるためのツールという初音ミクのスタイルは、やはり日本人のそういう物の見方に合ってるんじゃないかなあ、とかなんとか。このテーマはいずれ別の機会に。

不思議ナックルズ最新号と新しい仕事

本日、不思議ナックルズ最新号が届いた。
夢明さんの新連載も掲載。

  • Dr.夢明の「貴女のお病お治しします」〜平山夢明と〈カルマの国のアリスたち〉
  • 「超」怖い話 怪歴 禁断の後日談〜渡辺早紀子――果報
  • 殺人者たちの怪談〜祈り
  • 精神病院に纏わる怪談〜ヘアートニック

という感じで、「超」怖い話&超-1出身者合わせて4連発。


そして今週は夢明さんの第三短編集「他人事」(集英社)、二年越しの大仕事だった「忌火起草」(チュンソフト×セガ)、週明けには怪コレ傑作選通巻第五巻「超-1怪コレクション 夜明けの章」(竹書房)と、怪談シーズン終わってるのに(^^;)連打の嵐。
毎回そうだけど、新刊発売前って実質的な仕事が終わってずいぶん経ってから店頭に並ぶことになるので、「ああ、そういう仕事もしたっけなあ」と他人事のように思ったり、今更なアレでナニを発見して落ち込んだり、前評判にドキドキしたり、発売後評判を読んで_| ̄|○ il||liしたり小躍りしたりで、もう大変。<小心者
が、今週から来週、来月にかけて〆切がいろいろ重なっているため、いちいちヒャホーとかウヒーとかも言っていられないorz



書籍の怪談はだいたい夏が旬で、ギリギリ9月上旬。下旬とか10月とか11月とか12月というのはそもそも完全に怪談のシーズンオフ。
最近は冬に「超」怖い話を出せたり、竹書房恐怖文庫wがオールシーズン充実に走ってたり、角川ホラーが11月からフェアを始めたり、12月1月で新作ホラー映画が公開されたりで、冬でもホラー/恐怖ものがいけるようになってはきたものの、秋に出る怪談本なんか怪コレくらいだ。やっぱり秋は厳しい。んだと思ってた。
が、この秋はホラーのゲームが結構連発されるらしい。
忌火起草」だけでなく、「アパシー」「四八(仮)」「アナタヲユルサナイ」など、このへんのホラータイトルは全部この10〜12月に連続して出るものばかりだ。なんで秋ですのん、と思う反面、これで秋のホラー秋の怪談という下地が育ってくれたら、それはそれでいい傾向かもー、需要と折り合えばなんとかいけるかもー……と、戦略的に思ってみたり。



現在、これまでとはまた違う新しい仕事の原稿を書いて戻って書いて戻って、手応えをどうしようかとかうだうだ考えながら進めているのだが、なんだか手加減するのが面倒になってき(ry
まあ、書いてみて問題があったらきっと「これはムリです」と言われるだろう。だいたい自分で自分をセーブするとか、自分で遠慮してリミッターかけるとかすると、いつもロクなことにならない。ムリはしないのが一番。
ということで、手加減抜きで書いてみることにした。
どうせ、僕が手加減しないつったって、たかが知れてる。にも関わらず、このところ手加減仕事が多くてストレス溜まってるし。


……と、心に決めた途端にするすると筆が進むんだから、不思議なもんだよなあ(^^;)


ナニをやっておるのか? については、もう少ししたら紹介できるでしょう。まあ、なんかやってるんだな、ということだけ気に留めておいてください。ハイ。