ロケット

H2A発射の瞬間

何はともあれ、めでたい。
H2A打ち上げ成功! 衛星の軌道投入成功!←特にコレ!
常々思うことだが、新しい技術を開発する一方で既存の技術を枯らしていく(問題点を解決し、安定させていく)ことは重要極まりない。しかし、これも結局は実験や実地検証でデータを積み重ねていくしかないわけで、基礎研究に早道などない。
例えどんなに金を掛けても華々しく報われることがない基礎研究ですら失敗を許されない、日本の技術者が感じるプレッシャーは相当なものだと思う。
 
失敗続きの独自技術に金を掛けず、枯れた技術を外国から買えばいい、というようなことを言いだすのはだいたい文系のヒト。(僕も文系だけど)
外国が売ってくれるのは、何世代も遅れた技術で、しかも限界値のデータはブラックボックス、という苦労をしてきたからこそ、H2Aは純国産にこだわっている……というようなことも、あまり知られていない。
 
僕は無邪気に「やったー」と喜ぶことしかできないのだが、ロケット技術者の方々の並々ならぬ努力と執念に心からの敬意を表したい。
 
そういえば、昔(もう10年以上も前)、人工衛星ネタの短編を書いた。
今日は久々にそれを読み返して、人工衛星軌道投入成功を堪能したいと思う。
 
◆36000キロの瞳(1992年作品)
http://www.ekoda.jp/rgl1/36k/36k_til.htm