32日

うちのリビングにある壁掛け時計。
今から40年前に両親が結婚した時に、親戚から贈られたという「40年前の最新式の時計」を譲ってもらったもの。
もはや生活骨董の域だが、修理済みで今も現役動作中。
40年前としては斬新な「自動カレンダー」付きの時計で、曜日と日付が24時間ごとに切り替わる。
振り子+時報部分のゼンマイと、カレンダーのゼンマイがそれぞれ独立しているので、ゼンマイはふたつ巻かなければならない。


30分に一度、時報と半(1回)の鐘が鳴る。慣れない客は「わっ」とびっくりするらしい。家中のどこにいても30分ごとの時間がわかって便利なのだが。
また、ちょっと気を抜くと止まってたり、地震の直後は止まってたりする。
そしてカレンダーがクセモノで、月が変わると「31日→1日」になってくれず、32日、33日、34日と続く。うっかり39日まで行ったこともある。
生活に密着しているわりに、普段からカレンダーを見る習慣がないせいなのと、時報だけで用が足りるので、あんまり文字盤を見ていないせいで、なかなか気づかないのかもしれない。


本日2月1日であるが、我が家の時計は1月32日であった、というお話。