太陽の黙示録

かわぐちかいじ氏の漫画太陽の黙示録(11)を読む。
沈黙の艦隊以来、イーグルジパングなどなど日本を国際的大事件や陰謀にたたっこむテーマを続けるかわぐち氏の怪作(^^;)だが、太陽の黙示録は「大地震で分断された近未来の日本が、米中にそれぞれ分断統治されて……」というテーマ。
このテーマそのものは別段目新しいものではなくて、豊田頼恒氏他のSF小説にはたまに見受けられた。「日本が大地震で政府が分断して」というのは小松左京氏の「首都消失」などでも類似のテーマを扱っているし。*1
太陽の黙示録もそういうテーマなのかなー、とかなんとか当初は思っていた。中国とアメリカが乗り出してきてっていうあたり、朝鮮半島に起きたことを日本列島で再現してるっぽいし。
が、単行本11巻になってようやくこの漫画が実は【三國志】だったことに気づいた。
気づくの遅すぎだ自分orz


董堂卓也ってそれ董卓だし。
柳舷一郎は劉備玄徳だし。
宗像操は曹操だし。
その側近の夏木敦士は要するに夏候敦だし。
張は張飛翼徳、羽は関羽雲長だし。ヒゲないけど。
11巻で初めて登場した(たぶん小さい役だろう)海自少将は「賀来」だけど、曹操の軍師にそういうのいたし。(字は違うけど音はカク)

レジスタンスの公文讃はたぶん公孫讃だと思うんだけど、北日本一等陸佐の勝呂奉一ってやっぱり呂布奉先かな、やっぱ。
既望の会は黄巾の乱を意識してんだろうなあ。


そう思い立って気づいたのはざっとこのあたりなのだが、それ以前に出てきていたキャラがどれにあたるのか、改めて既刊を読み返してみる必要がありそう。
気づいてる人はもっと早くに気づいてたんだろうなあ。
まだまだ読みが浅かった。
反省。

*1:豊田氏は隅田川あたりで南北朝鮮のように分断統治される話を書かれている