トレーラー

腕は相変わらず痛いわけだが、今回はそれとは別に手痛いことがあった。


僕はG-Motionに長征(長距離機動)を求めるオーナーである。
だから「川に行く」というのはイコール「いつかは河口を目指す」という意味であり、いずれどうにかして荒川と江戸川と多摩川は攻略したいと思っている。(隅田川は走れる河川敷がないので断念)
現在のG-Motion/Wheelmanシーンでは、キャブまたはチャンバーの改造というのが多い。これは、トルクやスピードを増すための改造なのだが、当然ながら燃料消費量は増大するし、それと反比例して航続距離は短くなる。タンク容量0.9L(公称。でも無理してぎりぎりまで入れる)として、ノーマルなら20km走れるがエンジンに改良を加えているとその行動可能距離はもっと短くなる。どれほど短くなるかは、燃費計算している人がいないのでなんとも言えないが(^^;)
僕の現在のマシンのエンジンは、ちょっとスピードが出過ぎちゃうE-TON(ベルトドライブ)であるわけなのだが、E-TONは標準のエンジンTG-43*1、TL-43(42.7cc)や、その上位のTG-52、TL-52(51.9cc)に比べても小排気量の41.5cc。*2排気量が小さいということは、消費燃料が少ない……と単純に言えるわけではないのだが、小さい割に燃焼効率はいいエンジンだと思う。キャブやチャンバーなどに手を加えないで燃費とスピードの双方を考慮すると、こうなる。

で、エンジンは快調である。
それはいいのである。
が、長征を堪能するためには標準の「タンク満タン」では足りない。
機動距離が伸びれば伸びるほど、途中給油は必要になる。
かといって、給油機をつれて歩くこともできないわけで、当然ながら予備燃料は持ち歩かなければならない。当初はウェストバッグに1Lタンクを1本、車体に325mlタンクを1本、本ラインのメインタンクに0.9L(無理矢理1L入れてるけど)で、述べ45〜50km(理論値)を実現してきた。
でもこれだと実は足りない。
例えば、荒川の河口を目指した場合、往復で55〜60km以上ある。
また、トラブルを考慮してツーマンセルで走った場合、もう一台のマシンのための燃料が必要。さらには、水食料工具地図……と、機動距離が伸びるほど荷物は増える。
また、マシントラブル時にG-Motionを回収するとき、乗せて押すキャリアがあるかないかで状況はえらい違う*3
そうなると、やっぱりトレーラーが必要。


ここまでが枕。
そのトレーラーなのだが、要するに大破したわけだ。
これまで、舗装路の上での走行実験では特に問題はなかったが、砂利採石の悪路を長時間走る経験はなかった。今回、そうした道を1〜2km走った結果、問題が露呈した。

残骸を見てわかることがいくつか。

  1. 車軸(シャフト)のボルトが振動で緩んだ→緩んでないところはダブルナットなので、全部ダブルナットにすべきかも。
  2. 車軸(車幅)が狭いため弾んで横転した→幅を大きくすれば解決するが、バイクで携行できることを考えると大型化には限界がある。
  3. 車輪が削れた→これは車輪(キックボードのウィールを使用)の材質を見直すしか。消耗部品と考えるべきか。
  4. フレームぶっちぎれ→現在、木製シャシーの上にフレームとしてキッチンネットを乗せ、そこにタンクバックを固定する方法をとっている。キッチンネットの強度が足りず、横転し衝撃を受けたときに溶接部分がちぎれた模様。

強度の問題と構造上の問題がモロに噴出しているわけで、惨憺たる状態だ。
「バウンドして横転する」というのは、これは車幅が狭いためなのだが、タンクバッグに合わせた現在の車幅28cmでは明らかに狭い。幅を広くしすぎると「バイクで現地まで運べない」「G-Motionより幅が広くなってしまう」などの問題が出てくる。自動車止めゲートなど、幅が狭いゲートの通過が難しくなってしまうわけで、悩みどころではある。
50cmは広げすぎとしても、40cmくらいの幅は必要かも。

それでも、木製シャシーはびくともしなかったのが救い。
フレームも木材で作るというのもひとつの解決方法なのだが(針金よりは重量が増すけど)、例えばすのこ×2枚を折りたたみ式にして展開するようにするとか、そういう工夫をしないと車幅拡幅と強度向上の同時解決は難しい。
材料費を増やしたくないので(笑)また100円ショップ通いとなるが、どっちにしても当面はG-Motionに乗ることもトレーラー改修も不可。
傘持っただけで痛いとか言ってる状態では、メガネレンチ電動工具も使えそうにない。


まじめに仕事やれってことですかね。

*1:TGはティジニックスエンジン。TLは三菱エンジン。TGはTLのコピー版

*2:シマウラエンジンに至っては56cc

*3:昨年夏のトラブルでは、たった100mを歩ききれず。17kgのG-Motionは、乗るのはともかく持つのには重すぎる。先日は、トラブったマシンを肩に担いで戻ってきた人がいたけど。まきょうっちとか