今日もDSブラウザ

正式な製品名は「ニンテンドーDSブラウザー」なんだけど、ついつい「ブラウザ」って、音引きを省略しちゃう。プリンターもプリンタだし、コンピューターもコンピュータだし、サーバーは鯖だし<それ違(ry


で、昨日の12時前くらいからDSブラウザのみ使用であれこれ試してみる。本体内バッテリーのみで使ったとして、10〜20サイトくらいあれこれ巡回した後、ファイルサイズ500kbくらいのページをローカルに読み込んでネットワークを切断。これが1時くらい。だいたい1時間ほどは繋いだりリロードしたり設定したりを繰り返していた。
その後、
「フタを開けた状態」
「ときどきちょっとスクロールして読む程度」
「AC給電はしない」
で放置。

やはりバックライトは常時点きっぱなしのようで、携帯電話みたいにバッテリー節約のために画面が暗くなったりはしない。*1
そのまま朝8時くらいまで放置して仕事。
後、寝る前の軽い晩酌をしながら30分ほど表示させっぱなしだった未読ページを読む。
寝床に入ってまた30分ほど読む。
電源を切って就寝。
15時に起きて、巡回サイトを15分ほど見て回る。この間はネットワーク繋ぎっぱなし。
ここでようやくバッテリーが赤くなる。*2
が、ネットワークを切断してローカルのみ参照すると、バッテリーは再び緑に戻る。
その後、再びローカルのみ表示させっぱなしで机の上に放置。
16時過ぎくらいにローカルのみでもバッテリーLEDが赤くなり、16時半〜45分頃に、ようやく電源オフを確認。
でも、5分ほど休ませて電源を入れると、ローカルでならまだまだ読める。

結論としえては、DSブラウザは寝床未読リーダーとしてなかなか使える、ということだろうか。
おそらく、通電中のうち、ネットワークに繋いでいるときが一番電力消費が大きいのは確か。
次いで、ローカルではバックライトが点きっぱなしなんで、ここでも若干の電力消費があるが、それは思っていたよりもずっと少ない様子。
使い方として、「朝、または休み時間などに何らかのページを読み込み→フタを閉じるが電源は切らず、空いている時間に読む」という形が増えると思う。例えば地下鉄の車内で移動中に、とか。
それを考えると、「電源は切らないが、フタを閉じてバッグに入れっぱなし」みたいな使い方(つまり、バックライトも消灯している)で、どのくらい電池が保つものなのか、が気になるところ。
もし、バックライト点灯状態とさほど変わらないとしても、少なくとも「データ読み込み(のために30〜60分弄って)の後、7〜8時間は余裕で保つ、ということになる。
バックライト消灯状態で電力消費が抑えられるのだとしたら、さらに長持ちするかもしれない。<でも、DSを起動しない日ってあんまりないので、これはちょっと確認しづらい(笑)


DS Liteはバックライトの点灯状態を4段階から選べる。もちろん、明るいほうが電力消費が多く、暗い方が電力消費は少ない。
僕は上から二番目の高輝度で使っているが、その場合で7〜11時間使える。*3
公表値では、最低輝度で使うと15〜19時間保つ、とある。ブラウザのような使い方の場合、主目的は「文字を読む」なので、画面の鮮やかさはむしろ目に毒(笑)。
そう考えると、「ローカルで読むだけなら、最低輝度で。それなら出かけて家に帰るまで電池のことは気にしなくていい」という結論になる。


やっぱり、惜しむらくは「パカッと横に開いて縦に持って縦書きで読む」だよなあ。

日本人で読書習慣のある(つまりは、電子書籍の主消費者層になる可能性を潜在的に持っている)人たちというのは、【雑誌/新聞】【文庫】【コミック】の消費者だと思われる。
このうち、新聞はニュースサイトの普及から横組み(横書き)表示が一般化している。(紙はまだ縦書き)雑誌は左側から開くパンフレット系のもの、コンピュータ情報誌など理系情報誌は横組みも多い*4
一方、発行部数や消費量の多い、「総合誌」「ファッション誌」「ホビー誌」など、大部分の雑誌は右から開く縦組み(縦書き)表示がほとんど。
文庫・単行本などの文字を読ませる本では横組みはむしろ「デザイナーが頑張りすぎた希有な例」を除けばほとんど存在しない。
コミックもほとんどが縦組み。ファミ通週刊アスキーのように、掲載紙そのものが左から開く横組みの雑誌になっているものから出てきたコミックが辛うじて横組みになっている他は、週刊少年漫画誌青年漫画誌、それらの単行本に至るまで、アメコミの翻訳などの例外を除けばやはりほとんどが縦組み。

つまりは、日本の読書習慣から「文章を縦に追う」というスタイルは切っても切り離せないのが実情なのである。
映画字幕が縦だったりするのはスクリーンが横に長いせいだと思うが、ノベル系ゲームでは横組み表示のものの他に、やっぱり縦組み表示のゲームもかなりある。縦組みのほうが怖く見える(笑)という意識があるのか、縦組み表示でおどろおどろしさを強調しよう、というゲームも結構あるような。
でも、画面横長で文字縦組みだと確かに読みづらいんで、それで横組みになってるのかもしれない。


だ・が・し・か・しっ!
ダブルスクリーン、しかも縦にしても使える(ことを脳トレが証明)DSなればこそ、日本人の読書習慣に自然になじむ「縦に持ってパカッと開いて文庫本を読むようなスタイル」が使えるのでわないかっ! 強く訴えたい! 任天堂の人に!*5


これは、あれか。
最初に初代DSを出してその後黒い初代DSを出してそのあとDS Liteを出してその後DS Liteジェットブラックを出して、4回買わせる策略と同じか。
プレイやんは、プレイやん2(中身はほとんど一緒)を出してたが、あれも2回買わせる策略なのか。
もちろん、出してから気付く改良点というのはあるんだろうけど、ソフトだけでなくインターフェースももうちょっと練って欲しい。ほんと。


DSブラウザを一日使った感想としてもうひとつ気付いたことがあった。
操作の大部分はボタンとタッチペンの併用になっている。これはタッチペン操作を普及させたいという気持ちからもそうなってるんだと思う。
もちろん、直感的な操作という意味ではタッチペンは優れているけど、馴れてくると結構煩わしい。
パソコンでも同様で、マウスを使った操作は確かに直感的だけど、作業量が増えてくると却ってキーボードショートカットを覚えた方が作業が早くなるのは自明の理。
その意味で、ボタン+十字キーの組み合わせだけで、タッチペンを使わずに操作できる部分をもう少し増やしても罰は当たらないんじゃないかな、と思った。電車の車内なんかでいちいちタッチペン取り出すと落とすじゃないですか。僕は付属のタッチペンは全然使ってないけど。
DSブラウザはアイコンがコンパクトに整理されているけど、それは「ちっこい」ということでもあるわけで、指でポン、というわけにもいかない。やっぱりタッチペンは必須になる。そこをなんとかボタン操作のみでも使えるようにしといて欲しかった。
*6

その点、ぶつ森はほとんどの操作要素に、タッチペンとボタン操作の両方が用意されていて、状況によって選べる自由さがあった。

  • 移動は十字キーでもタッチペンによる牽引でもできたが十字キーのほうが楽。
  • 魚釣りは十字キーと○ボタンの組み合わせで針を投げるが、落下ポイントをタッチペンで狙うなど精密なキャスティングもできる。
  • たぬ吉の店で物を売るときは、ボタン操作でも売れるが、これはタッチペンを使った方が便利だし楽。

こういう使い分けをユーザーに委任してくれるほうがいいんじゃないかなあと思う。
これは他のDSゲームにも言えることで、タッチペン対応とか言い出すと他のボタン入力を一切用意してなかったりする。インターフェースを作る人は、そういう「ユーザーが自分のスキルに合わせて選べる自由度」というのを、もうちょっと考慮したほうがいいんじゃないのかなあ、と思ったりする。
インターフェースを二重に用意するのはプログラム上大変なんだろなとは思いますが。


と、いろいろ言ってみた。

*1:でも焼き付きが怖いような気もしないでもない。が、最近の液晶でそれはないか

*2:バッテリー残量僅少を示す

*3:ネットワーク接続をしないゲームの場合

*4:数式、データ、アルファベット表記が多いから

*5:訴えすぎです

*6:スクロールに関して言えば、十字キーのみだとリンクだけを追うか、リンクの内ところでは1画面分ずつのスクロール。十字キー+LまたはRボタン同時押しでリンクと関係なく1行単位?でのスクロールになる様子。○ボタンでリンクをクリックできたり、Bボタンで中止&リロードできたり、いろいろある様子